新型肺炎 帰国者の施設滞在 短縮検討へ 潜伏期間短いとの知見

新型肺炎 帰国者の施設滞在 短縮検討へ 潜伏期間短いとの知見
新型コロナウイルスの感染拡大で政府は、中国 武漢から帰国した人たちの健康状態を確認するため最長で2週間、宿泊施設などに滞在してもらう予定にしていますが、ウイルスの潜伏期間が想定より短いという知見が示されていることから、滞在期間の短縮も検討する方針です。
新型コロナウイルスの感染拡大で政府は、武漢からチャーター機で帰国した人たちの健康状態を確認する必要があるとして、検査で感染が確認されず、発熱などの症状がない人でも、ウイルスの潜伏期間を考慮して最長で2週間、宿泊施設などで滞在してもらう予定です。

ただ厚生労働省によりますと、ウイルスの潜伏期間については、WHO=世界保健機関がこれまでの想定よりも短く、最長でも10日程度という知見を示しているということです。

このため政府は、専門家の意見も聞きながら、宿泊施設などに滞在してもらう期間を短縮することも検討する方針です。

一方、加藤厚生労働大臣は3日夜、アメリカやイギリス、フランスなどの担当閣僚と電話で会談し、各国の検疫体制などをめぐって意見を交わしました。そして、感染拡大の防止に向け、連携して取り組むことを確認しました。