北京 冬の五輪まで2年 新型肺炎で行事中止相次ぎ影響懸念

北京 冬の五輪まで2年 新型肺炎で行事中止相次ぎ影響懸念
中国の北京で開かれる冬のオリンピックの開幕まで4日で2年です。ただ中国では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4日予定されていた記念のセレモニーが中止されたほか、スポーツイベントの延期や中止が相次いでいて、運営面の準備などへの影響が懸念されています。
北京オリンピックは中国で初めてとなる冬のオリンピックで、再来年 2022年の2月4日から17日間の日程で開かれる予定です。

大会に向けて北京では去年の末、スノーボード競技が行われるジャンプ台が完成したのをはじめスキー競技のメイン会場と北京中心部を結ぶ高速鉄道が新たに開通するなど、インフラの整備が急ピッチで進められています。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4日、開会式の会場で行われる予定だった開幕2年前に合わせた記念のセレモニーが中止に追い込まれました。

さらに今月、内モンゴル自治区で開催が予定されていた4年に1度の国家規模のウインタースポーツ大会が延期になったほか、今月、オリンピックのテスト大会を兼ねて北京で行われる予定だったアルペンスキー男子のワールドカップが中止される事態となっています。

中国政府でスポーツを担当する国家体育総局の幹部は、先に、国営テレビのインタビューで、選手選考や強化への影響を最小限に抑えるよう努力する考えを示しましたが、感染の収束が遅れれば、大会で使う施設の検証や運営面の準備など幅広い影響が出ることが懸念されています。