香港 中国本土との出入り制限拡大も空港など除外で市民反発

香港 中国本土との出入り制限拡大も空港など除外で市民反発
香港政府は、新型のコロナウイルスの感染拡大を防ぐためだとして中国本土との出入りを制限する新たな措置を発表し、4日から空港など3か所を除いて境界が閉鎖されることになりました。ただ市民などが求めているすべての境界の閉鎖には応じない姿勢で、医療関係者がストライキを行うなど反発を強めています。
香港政府トップの林鄭月娥行政長官は3日会見し、新型のコロナウイルスの感染拡大を防ぐためだとして、4日から香港の鉄道駅に隣接する広東省深※センとの境界など、新たに4か所を閉鎖することを明らかにしました。

香港政府は先月30日から、中国本土の都市から直接香港に乗り入れる鉄道の運行を停止するなどの措置をとっていて、これで中国本土との間で人の往来ができるのは空港など3か所だけとなります。

一方、公立病院の医師や看護師などでつくる組合は、中国本土からの人の往来を止めるためすべての境界を閉鎖するよう求めて5日間のストライキを呼びかけていて、初日の3日はおよそ2500人が参加したということです。

組合側は今回の措置では不十分だとして反発を強め、ストライキを拡大させる構えで、4日からは全体の3分の1近い9000人規模になる見込みだとしています。

これに対し政府は組合側の求めに応じない姿勢で、今後、政府の対応しだいでは医療体制への影響が懸念されています。

※「セン」は土偏に川