中国 北京の飲食店 人手確保できず営業再開できない状況続く

中国 北京の飲食店 人手確保できず営業再開できない状況続く
中国では3日で春節の連休が明けましたが、北京の飲食店などは、従業員が確保できないことなどから、まだ、多くの店が営業を再開できない状況が続いています。
このうち日本大使館近くの飲食店街は、中国料理や和食の店が軒を連ねていますが、そのほとんどが、まだ営業を再開していません。

通常なら昼前後は、近くにある日系企業のビジネスマンなどが多く訪れる場所ですが、3日は、ほとんど人の姿はありませんでした。

この飲食店街をはじめ、北京市内や武漢などで10店舗余りを展開する中国のすしのチェーン店も、営業を再開できていない店の1つです。

当初は先月30日に営業を再開する予定でしたが、春節の連休が延長されたことを受けて、開店をいったん3日に延期しました。

しかし、人手が確保できず、営業再開をさらに1週間、延期せざるをえませんでした。

この理由について、チェーン店では春節の休暇で地方に帰省していた従業員が交通手段がないため北京に戻ってこられないことや、この地区では湖北省など新型コロナウイルスに感染した患者が多い地方から戻った従業員について、2週間は自宅で待機するよう指導が出されているためとしています。

この中国のすしチェーンの榊明生顧問は「従業員が北京に戻ってきたとしても、本当に営業できる状態になるのかどうか漠然とした不安がある。どこも状況は同じで、10日から営業再開ということにしてはいるが、見通しは立っていない状況だ」と話していました。