新型肺炎「簡易検査キットの開発にすでに着手」首相

新型肺炎「簡易検査キットの開発にすでに着手」首相
新型のコロナウイルスによる肺炎への対応をめぐり、安倍総理大臣は衆議院予算委員会で、より迅速に感染の有無を調べるための簡易検査キットの開発にすでに着手したことを明らかにし、感染拡大の防止に向けて検査体制の拡充を急ぐ考えを示しました。
この中で安倍総理大臣は「国立感染症研究所や地方衛生研究所で行っている検査を、民間の検査機関でもできるよう体制の構築に向けて取り組んでいる。簡易検査キットの開発についてもすでに着手した」と述べ、検査体制の拡充を急ぐ考えを示しました。

また安倍総理大臣は感染症に対応する政府の組織体制について「組織を強化していくことは重要な視点であり、今後、感染症の危機管理体制の不断の見直しを進め、対応力を一層、高めていきたい」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣は「情勢は日々刻々と変化している。国民の生命と健康を守ることを最優先にやるべき対策をちゅうちょなく決断し、実行していく」と強調しました。

官房長官「危機管理へ対応能力高める」

菅官房長官は午前の記者会見で、感染症に対応する政府の組織体制について「内閣官房が中心となって省庁横断的な取り組みを行ってきているが、今般の事案対応を踏まえ、感染症の危機管理体制の不断の見直しを進め、危機管理への対応能力を高めていく必要がある」と述べました。

また世界経済への影響について「中国経済への影響や観光業、サプライチェーンを通じた生産活動への影響は、今後注意深く状況を見ていく必要がある。感染の拡大防止に最優先に取り組むとともに、引き続き経済運営に万全を期していきたい」と述べました。