新型肺炎 徹底したい「手洗い」のポイントは

新型肺炎 徹底したい「手洗い」のポイントは
コロナウイルスはインフルエンザやかぜと同様にせきやくしゃみなどの飛まつで感染します。

WHOが推奨している予防法や感染を広げない対策は、一般的な感染症対策と同様に、「手洗い」と「せきエチケット」です。

このうち「手洗い」は、石けんと流水で、少なくとも20秒間、指の間や爪の隙間などもしっかりと洗う必要があります。また、手洗いができない場合はアルコールなどの消毒薬で手をしっかりと消毒することも効果的です。

手についたウイルスは目や口、それに鼻などから入ってきます。手をしっかり洗うまでは顔を触らないようにしてください。

感染症対策でとても重要な「手洗い」。そのポイントを、感染制御が専門の、東邦大学 小林寅てつ教授※に教えてもらいました。

最後まで泡が残るくらいたっぷり

●まず、ハンドソープをたっぷり使い、指1本1本まで丁寧にこすること。
●手首もしっかり洗い、最後まで泡が残っているくらいがせっけんの量の目安です。

レバーに直接触れずに水を止める

●洗い流すのは、水でもお湯でも構いません。
●ペーパータオルで手を拭き、レバーに直接触れずに水を止めるのがとくにおすすめだと言います。

アルコール消毒ではポンプを最後まで押し下げる

●手が洗えないときはアルコール消毒を。
●ポイントはアルコールの量。ポンプを最後まで押し下げます。

小林教授は、「最後まで押すと十分な量が出る。乾かないうちに手をまんべんなく消毒することが大切で、それにはこの量が非常に重要」だと言います。

●ジェルタイプの場合は1回で出る分量が少ないことも。複数回押して調節します。
●手洗い同様の手順で、指先から手首までアルコールをしっかりと行き渡らせます。

小林教授は、「不特定多数の人が触る場所を触った時、人混みに行った時、通常の手洗いがしにくい場所では、こういうもので手指消毒するのも1つの手」だと話しています。

※小林寅てつ(こばやし・いんてつ)教授の「てつ」は、「吉」が2つ。