春節連休最終日 新型肺炎の感染拡大歯止めかからず

春節連休最終日 新型肺炎の感染拡大歯止めかからず
中国では、新型のコロナウイルスに感染して死亡した人が300人を超え、感染拡大に歯止めがかかっていません。中国では2日、旧正月の「春節」にあわせた連休の最終日ですが、帰省先などからのUターンの時期が分散されて、今のところ大きな混雑はなく、中国当局は公共交通機関での体温検査の徹底など感染拡大への予防措置を強化しています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスに感染して死亡した人の数が1日、45人増えて304人になり、患者の数は2590人増えて1万4380人になったと発表し、感染拡大に歯止めがかかっていません。

中国では、3日間延長された旧正月の春節にあわせた連休が、湖北省を除いて2日が最終日で、帰省先などから都市部に戻るUターンが本格化しています。

ただ、上海や広東省などでは今月9日まで業務を再開しないよう企業に求めているほか、全国各地の学校で新学期の開始が延期されるなどUターンの時期を分散する措置がとられたことから、国営の中国中央テレビは、大きな混雑はないと伝えています。

また、中国の交通当局によりますと、春節に伴う旅客数が、1日の時点で、去年の同じ時期の7分の1程度に減っているということです。

こうした中、中国の保健当局は2日の記者会見で、公共交通機関で消毒などの基本的な予防対策を徹底するよう改めて呼びかけました。

中国国内では、鉄道の車内や高速道路の入り口で体温検査が行われるなど、感染拡大防止に向けた措置がとられていて、中国当局は感染拡大への予防措置を強化しています。