新型肺炎で中国同様に航空便停止 イタリア政府に台湾が抗議

新型肺炎で中国同様に航空便停止 イタリア政府に台湾が抗議
台湾の外交部は、イタリア政府が中国と同様に台湾の航空便の運航を停止させたことに対し、台湾の感染者は周辺の国々と比べて少ないとして撤回を求めました。
新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、イタリアの航空当局は先月31日、イタリアと中国を結ぶ航空便のほか、香港、マカオ、台湾を結ぶ航空便も停止させると発表しました。

これを受けて、台湾の観光客がイタリアで足止めされていることから、台湾の外交部トップの呉ショウ燮外交部長は、2日、記者会見し、台湾の感染者は10人で、周辺の国々と比べて少ないとして運航停止の撤回を求めました。

また、呉部長は「イタリア政府の判断は、コロナウイルス感染に関するWHO=世界保健機関の報告に基づいていて、報告の中で台湾を中国の一部として扱っていることが原因だ」と抗議し、WHOに対し、台湾を中国の一部として扱わないよう求めました。

台湾は、中国の反対でWHOへの参加が認められておらず、日本やアメリカなどからは、新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、台湾のWHOへの参加を支持する発言が相次いでいます。