新型肺炎 中国では外出禁止措置に踏み切る都市も

新型肺炎 中国では外出禁止措置に踏み切る都市も
新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、中国では事実上、外出禁止の措置に踏み切る都市も出てきています。
このうち、感染拡大が最も深刻な湖北省では武漢に隣接する黄岡の地元政府が、生活に必要な物資の買い物などの外出について、1日から2日に1回、1世帯につき1人だけに制限し、事実上、外出禁止にする措置をとっています。

感染者は1000人を超え、武漢に次いで患者の数が多い都市となり、感染拡大を防ぐ対策が遅れたとして地元当局への批判が高まっています。

このため、邱麗新市長が「われわれの準備が不足し、後ろめたさや自責の念を感じている」と謝罪に追い込まれ、地元の共産党員ら337人を処分し、幹部6人を免職処分にする事態にもなっています。
一方、中国東部、浙江省温州の当局も、生活に必要な物資の買い物などの外出について2日から今月8日まで、2日に1回、1世帯につき1人だけに制限するという通知を出しました。

温州の人口はおよそ925万人で、感染者は1日までに265人確認されています。

中国メディアによりますと、温州は、企業活動を通じて湖北省との交流も活発で、多くの人が行き来していて、感染した人の数は、湖北省にある都市以外では、最も多いということです。

このため、温州の地元当局は、多くの企業に対し、今月17日まで企業活動を再開しないよう求めているほか、学校に対しては来月1日以降、再開するよう求めるなど感染拡大を防ぐための措置を相次いで打ち出しています。