NY株式市場 ダウ平均600ドル超下落 新型肺炎懸念

NY株式市場 ダウ平均600ドル超下落 新型肺炎懸念
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31日のニューヨーク株式市場は、新型のコロナウイルスで世界経済が大きな影響を受けるとの見方から、ダウ平均株価は前の日に比べて600ドル以上値下がりし、ことし最大の下落となりました。また、リスクを避けようという動きから外国為替市場では円高ドル安が進みました。
31日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて603ドル41セント安い、2万8256ドル3セントで、ことしに入って、最大の値下がりとなりました。

新型コロナウイルスの感染拡大でアメリカ国務省が中国全土への「渡航中止」を決めたのを受けて、アメリカの航空各社が中国便の運航見あわせを相次いで発表したことなどから、世界経済への打撃を懸念する見方が強まり、売り注文が広がりました。

また、景気減速で原油の需要が減るとの見方から原油価格の値下がりが続いていてエネルギー関連株などが大きく値下がりしました。

一方、外国為替市場では、リスクを避けようというドル売り円買いが強まり、円相場は、1ドル=108円30銭台まで円高ドル安が進みました。

市場関係者は、「新型コロナウイルスは依然、感染の拡大が続いていて航空便の停止などで人とモノの動きが制限され、世界経済全体に影響が及ぶという見方が強まっている」と話しています。