コロナウイルスへの注意喚起の偽メール 個人情報流出のおそれ

コロナウイルスへの注意喚起の偽メール 個人情報流出のおそれ
京都府の保健所をかたって、新型のコロナウイルスへの注意を呼びかける偽メールが出回っていることが分かりました。偽メールの添付ファイルなどを開くと、コンピューターウイルスに感染するおそれがあり、保健所では不審なメールは削除するよう呼びかけています。
京都府木津川市にある京都府山城南保健所によりますと、28日から、この保健所をかたってマスクの着用や手洗いなど、新型コロナウイルスへの対応を求める注意喚起の偽メールが出回っているということです。

メールには添付ファイルや本文に書かれたリンクを確認するように書かれていて、開いてしまうとコンピューターウイルスに感染して個人情報などが流出するおそれがあるということです。

保健所には28日午後以降、全国から偽メールに関する問い合わせが100件以上、相次いでいるということです。

保健所が今月23日に注意喚起のため、管内の福祉施設に送った実際のメールの内容が悪用された可能性があるということで、偽メールのアドレスは、保健所のものとは異なるということです。

京都府山城南保健所の山下俊之次長は「新型コロナウイルスへの対応を悪用し非常に悪質だ。添付ファイルやリンクは開かずに直ちにメールを削除してほしい」と注意を呼びかけています。

情報処理推進機構も注意呼びかける

新型のコロナウイルスへの注意を呼びかける偽メールについては情報処理推進機構も注意を呼びかけています。

それによりますと保健所をかたった偽メールは件名や本文を変えながら断続的にばらまかれていて一見しただけでは不自然な点は少なく、不審と判断するのが難しいということです。

情報処理推進機構ではメールの添付ファイルなどを開く際にはサイバー攻撃ではないか一度立ち止まって考えてほしいとしています。