新型肺炎 ガイドの女性が濃厚接触した人の把握を徹底 大阪府

新型肺炎 ガイドの女性が濃厚接触した人の把握を徹底 大阪府
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中国・武漢からのツアー客を乗せたバスのガイドとして乗務していた大阪市の女性が新型のコロナウイルスへの感染が確認されたことを受け、大阪府の吉村知事は「医療従事者を中心に調査をしていて、遅くともあすまでには判明する」と述べ、女性と濃厚接触した人について状況の把握を徹底する考えを示しました。
29日、新型のコロナウイルスへの感染が確認された大阪市の40代の女性は、すでに感染が確認されている奈良県のバス運転手の男性とともに、今月12日から17日まで中国の武漢から来たツアー客が乗るバスにガイドとして乗務していました。

女性はこの1か月間、海外に渡航しておらず、大阪府などはこのバスツアー中に、感染した可能性が高いとみています。

この女性と2メートル以内で濃厚接触した人について、大阪府の吉村知事は「医療従事者を中心に調査していて、きょう中には一定程度、遅くともあすには判明する」と述べ、状況の把握を徹底する考えを示しました。

また、女性の詳しい行動について女性に発熱の症状がみられた20日以降に限って、公表していることについて、吉村知事は「潜伏期間中の発症前に感染させることもあると言われている。正確に情報を伝えることが、冷静な判断や行動につながると思うので、発症前の行動も一定程度、公開すべきだと思う」と述べました。

そのうえで、女性が乗務したバスツアーの日程について、今月12日から14日にかけては大阪府外にいて、15日には大阪市内の沿岸部、「ベイエリア」と呼ばれる地域を観光し、16日には府外と府内にいて、府内では大阪城と心斎橋を観光し、17日に関西空港に移動したことを明らかにしました。

また、ツアーが17日に終了したあと、女性は、その日の夕方から別のツアーに乗務していました。

このツアーでは、関西空港にツアー客を迎えにいったあと、大阪城や心斎橋の周辺を観光し、その後、大阪府外に移動したということです。

吉村知事は「府民の皆さんは冷静に行動し、せきエチケットなど、予防策をしっかりと講じてほしい」と話しています。