iPS細胞から作った免疫細胞でがん攻撃 治験計画を提出

iPS細胞から作った免疫細胞でがん攻撃 治験計画を提出
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iPS細胞から作り出した免疫細胞を使ってがんを攻撃する新しい治療法の開発を進めている理化学研究所と千葉大学のグループは、国の承認を目指して実際の患者に細胞を移植する治験の計画を千葉大学の審査委員会に提出しました。
理化学研究所の古関明彦チームリーダーと千葉大学などのグループは、iPS細胞からNKT細胞と呼ばれる免疫細胞を作りだし、患者に投与してがんを攻撃する新しい治療法の開発を進めています。

グループでは動物実験などで一定の効果が確認できたことから、30日までに国の承認を目指した治験の計画をまとめ、千葉大学の審査委員会に提出したということです。

計画によりますと、対象となるのは舌やのどなどにできる「頭けい部がん」で、手術などほかの治療が行えなくなった患者3人に対し、iPS細胞から作製したNKT細胞、数千万個を移植し、2年間かけて安全性や効果を確かめるということです。
NKT細胞は、もともとヒトの体内にある免疫細胞の一種ですが、数が少なく、培養にも時間がかかるということで、グループでは、あらかじめiPS細胞から大量にNKT細胞を作製しておくことで、がんの治療への応用が期待できるとしています。

治験の実施には計画が大学の審査委員会で了承されたうえで、さらに独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」=PMDAで内容の調査を受けることが必要で、グループでは順調に了承されれば、ことし夏ごろには患者への移植を始めたいとしています。