日本人初の感染 関係者 潜伏期間終了まで健康状態を観察

日本人初の感染 関係者 潜伏期間終了まで健康状態を観察
新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で、中国・武漢への渡航歴がない、奈良県に住む日本人男性がウイルスに感染していることが28日確認されました。奈良県は男性の家族や医療機関の関係者に潜伏期間が終わる来月8日ごろまでは、健康状態に変化がないか注意してもらうことにしています。
厚生労働省や奈良県によりますと、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたのは、奈良県に住む60代の日本人男性で、中国・湖北省武漢への渡航歴はありませんでした。

男性はバスの運転手で現在も入院していますが、容体は安定していて、今月、武漢からのツアー客を乗せた際にウイルスに感染した可能性が高いということです。

県は男性の家族や受診した医療機関の関係者など濃厚接触した人をリストアップし、健康状態を観察しているもののこれまでに肺炎などの症状がある人はいないとしています。

奈良県は男性と濃厚接触した人には、1日2回、体温を測ることなどを求めていて、37度5分以上の熱があれば連絡をしてもらうことにしています。

そして、潜伏期間が終わる来月8日ごろまでは、健康状態に変化がないか注意してもらうことにしています。

また、男性はこの間、仕事以外で移動する際には自家用車を使っていたということで、公共交通機関を利用したという情報はないということです。