武漢へのチャーター機 午後8時ごろ出発 約650人が帰国希望

武漢へのチャーター機 午後8時ごろ出発 約650人が帰国希望
新型のコロナウイルスの感染が拡大する中国 湖北省武漢から帰国を希望する日本人を乗せるための最初のチャーター機が、このあと午後8時ごろに羽田空港を出発する見通しです。
中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、武漢では空港が事実上、閉鎖されるなど公共交通機関がストップし、現地に滞在する日本人についても帰国が困難な状況となっています。

外務省ではこれまでにおよそ650人が帰国を希望していることを確認していて、政府は全日空のチャーター機を手配して、希望者全員を順次、帰国させることを明らかにしています。

28日は、その最初のチャーター機がこのあと午後8時ごろに羽田空港を出発する見通しです。

航空関係者によりますと、チャーター機には政府関係者などおよそ30人が乗るほか、マスクや消毒液など支援物資も積み込まれるということです。

この第1便ではおよそ200人が帰国する予定で、29日早朝に羽田空港に戻る見通しです。

帰国者への対応

チャーター機を使って中国の湖北省武漢から帰国する日本人について、厚生労働省は搭乗前に発熱やせきなどの症状がないかを確認します。

そして、症状がある人はマスクを着用したうえで、ほかの人とは離れた座席に座ってもらうことにしています。

また、症状が見られない場合でも2週間程度健康観察を行う必要があり、万が一何らかの症状が出た場合は、最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけることにしています。

支援物資も

羽田空港の国際ターミナルにある航空会社のカウンターでは政府関係者がマスクや防護服、それに体温計などの大量の支援物資を預けるため、手続きをする様子が確認できました。

東京都が武漢に防護服2万着

中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中、東京都は湖北省への支援として医療用の防護服およそ2万着を送ることになりました。

防護服は、ガウンやキャップ、ズボン、シューズカバーやゴーグルなど7点がセットになったもので、現地の日本人を帰国させるため28日夜、出発するチャーター機で輸送するということです。