合掌造り集落 五箇山の温泉旅館でも 新型肺炎の影響

合掌造り集落 五箇山の温泉旅館でも 新型肺炎の影響
新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、中国からの観光客を受け入れている富山県南砺市の五箇山にある温泉旅館では、雪不足で客足が落ち込む中での影響の広がりを懸念しています。
世界遺産の合掌造り集落で知られる南砺市の五箇山では毎年、春節のこの時期に中国や台湾などから大勢の観光客が訪れます。

このうち温泉旅館「五箇山荘」では、玄関先に消毒液などを置いて訪れる客に注意を呼びかけるなど衛生対策を強化しています。

またフロントや客室の清掃を担当する従業員は、マスクや手袋の着用を徹底して業務に当たるようにしています。

一方で中国政府が海外への団体旅行を中止したことを受けて、この旅館でも27日夜、中国 上海から来る予定だった団体客のキャンセルが入ったということです。

五箇山荘の松井明支配人は「衛生対策は、ほかの客や従業員への感染を防ぐために行っています。ことしは雪不足でスキー客が大きく落ち込んでいる中なので、新型のコロナウイルスの影響が早く終息に向かうことを願っています」と話していました。