新型肺炎 「武漢からの帰国者は体調に注意 周囲は冷静に」

新型肺炎 「武漢からの帰国者は体調に注意 周囲は冷静に」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国 武漢から現地に滞在する日本人が政府のチャーター機で帰国することについて、海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「帰国する人は最長2週間程度、毎日、体温をはかるなど、体調の変化に注意する必要がある」とする一方、周りの人には冷静な対応を呼びかけています。
帰国する人が注意すべき点として濱田教授はこれまでの情報では、新型コロナウイルスの潜伏期間は、最長で2週間程度とされていることから「武漢にいた人は、感染の可能性が否定できないので、潜伏期間中は毎日体温をはかり、不要不急の外出は控えるようにしてほしい。同居する人がいる場合はマスクを着用するなど、体調の変化に十分に注意する必要がある」と話しています。

そのうえで「37度5分を超える発熱があるなど体調に異変を感じたら事前に保健所に連絡して医療機関を受診してほしい。また、症状が出なくても感染を広げることがあり、SARSでは下痢の症状が見られ、トイレなどで感染が広がったケースも報告されているので、手洗いのほか、トイレやドアノブなどを消毒することも大事だ」としています。

一方で、濱田教授は「武漢から帰国する人が必ずしも感染している訳ではない。まわりの人たちは冷静に対応することが重要だ」と話していて、一般的な対策として手洗いやアルコール消毒で対応すればよいとしています。