新型肺炎 感染経路分からず ワクチンや特効薬はなし

新型肺炎 感染経路分からず ワクチンや特効薬はなし
新型コロナウイルスは、これまでには知られていない新たに確認されたウイルスで、感染経路が分かっていないほか、人類はこのウイルスに対する免疫を持たないと考えられ、ワクチンや特効薬はありません。
感染して発症した場合、治療は対症療法で、脱水の場合には輸液の点滴で水分を補給し、呼吸困難になった場合、酸素吸入を行ったり、人工呼吸器で管理したりするなどといった対応を行います。

また、重症化して腎臓や肝臓の機能が低下した場合には、透析を行ったり、肝臓を保護する薬を投与したりするということです。

アメリカ国立アレルギー・感染症研究所は、新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めていることを明らかにしました。

研究所のアンソニー・ファウチ所長は、アメリカメディアの取材に対して「3か月以内にワクチンの効果や安全性を確かめるための臨床試験を始める」と話しています。

また治療薬の開発について、中国の保健当局の専門家チームを率いる鍾南山チーム長は、中国メディアの取材に対し「今のところ、すでに安全性が確認された数種類の薬を臨床治療に使う準備をしている」と述べて、対応を急いでいることを明らかにしています。