新型肺炎 デパートは売り上げへの影響を懸念

新型肺炎 デパートは売り上げへの影響を懸念
中国を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、春節にあわせた大型連休で中国からの旅行客が多く訪れる都内のデパートからは、売り上げへの影響を懸念する声があがっています。
東京 銀座の松屋では、売り上げ全体の2割近くを中国からの旅行客が占めていて、春節にあわせた大型連休の期間中の27日も、多くの中国人が訪れています。

このデパートでは、ふだんは原則として従業員のマスクの着用を認めていませんが、中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大していることを受けて着用を認めることになり、化粧品売り場などではマスクをつけて接客する姿が見られました。

会社によりますと、春節の連休期間中の売り上げは、これまでのところ化粧品や宝飾品などの売れ行きが伸びていて、去年の春節の同じ時期に比べ3割ほど増加しているということです。

一方、中国から日本を含む海外への団体旅行が27日から当面中止となっていて、今後の客足への影響が懸念されます。

松屋顧客戦略部の服部延弘部長は「先月あたりから中国人旅行客の売り上げが非常に好調なだけに、新型肺炎で今後の売り上げに影響が出ないか不安は大きい。早く終息してほしい」と話しています。