中国から週に2000便以上が運航見通し キャンセルも相次ぐ

中国から週に2000便以上が運航見通し キャンセルも相次ぐ
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、中国から海外への団体旅行が27日から当面中止された影響で、羽田空港に到着する中国からの便の中にはキャンセルが相次ぎ、空席が目立つ便も出ているということです。
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大するなか、中国の旅行会社は、中国政府からの要請で、日本を含む海外への団体旅行を27日から当面中止することになりました。

こうした中、中国の北京や上海など7つの空港から定期便が乗り入れる羽田空港では、27日正午すぎから中国からの便が相次いで到着しました。

空港関係者によりますと、これらの便の中には、キャンセルが相次ぎ、半数近くが空席となる便も出ているということです。

また、全日空や日本航空の便でも団体旅行客のキャンセルが発生していて、全日空によりますと、26日の搭乗率は8割程度と、例年のこの時期より低くなっているということです。

さらにこうした影響で、羽田空港の到着ロビーでは、例年のこの時期と比べると、中国人観光客の姿はまばらだということです。

駐在先の上海から休日で帰国した日本人の46歳の会社員の男性は、「毎年、春節の時期に帰国すると機内は満席の状態だったが、きょうの便は後ろのスペースががらっと空いていて4割近くが乗っていない状況だった。とても驚いた」と話していました。

中国からは2000便以上が運航見通し

国土交通省によりますと、中国の旧正月の「春節」の今月24日から30日までの1週間には、香港・マカオを含む中国各地から日本に2000便以上の航空便が運航される見通しです。

中国からの便が予定されているのは、関西や成田、中部、羽田、新千歳、那覇、静岡、福岡、富山、仙台、花巻、新潟、小松、茨城、岡山、広島、米子、高松、松山、徳島、北九州、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、下地島、石垣の27の空港にのぼっています。

いっぽう、中国からは北京や上海、天津、広州、武漢など、香港・マカオを含む43の空港から日本便が運航されています。