暖冬で野菜安値 農家は“豊作貧乏”に 大根の処分が7倍以上

暖冬で野菜安値 農家は“豊作貧乏”に 大根の処分が7倍以上
この冬は東日本と西日本を中心に平年の平均気温を上回る暖冬が続いています。暖冬傾向はこの先も続く見込みで、体調や農作物の管理などに注意が必要です。ダイコンの産地、神奈川県三浦市では、暖かい日が続く中、農家の皆さんからは戸惑いの声が上がっています。

処分するダイコンの量 例年の7倍以上

22日、地元の畑ではダイコンの収穫作業が行われましたが、畑のあちこちに、廃棄処分になるダイコンが山積みにされていました。地元の畑では、処分するダイコン量が、例年の7倍以上に上ります。

その一方で、市場に出回るダイコンの量が増えているため、この時期だと1箱800円ほどですが、この冬は600円ほどに値下がりしているということです。

大きくなりすぎ 通常のサイズ比で倍以上

この地域では、この冬、霜がおりることがほとんどなく、異例の暖かさになっています。暖冬の影響で、出荷できるサイズよりも、大きくなりすぎてしまうダイコンもあり、通常のサイズと比べると、その違いは倍以上です。

農家「豊作貧乏 暖冬は大変です」

収入の半分以上をダイコンが占めているという農家の宇田川喜昭さん(56)は「ずっと暖かい日が続いて雨も多いから、ダイコンが生育がよすぎて困っています。ダイコンは大きくて規格外なので売れず、畑に放置してあります。豊作貧乏です。作っているほうとしては暖冬は大変です」と話しています。

平均気温 平年より2.8度高いところも

気象庁によりますと、ことしの冬は各地で平年の平均気温を上回る日が続いていて、特に東日本と西日本では平年を2度以上 上回っているところがあります。

先月23日から21日までの30日間の平均気温は
▽福井市と鳥取市でいずれも平年より2.8度高く、
▽名古屋市で2.4度、
▽広島市で2.2度、
▽福岡市で2.1度、
▽大阪市で2度、
▽松山市で1.9度、
▽那覇市で1.7度、
▽仙台市で1.6度、
▽東京の都心で1.4度、いずれも高くなりました。

先月1か月間の平均気温も
▽東日本で平年より1.5度高く、
▽西日本で1.3度、
▽沖縄・奄美で1.1度、
▽北日本で0.4度、いずれも高くなっています。

また全国的に記録的に雪が少ない状態も続いています。

暖冬は続く見通し 農作物管理に注意必要

暖冬の主な理由として、平年、本州の南岸付近にある偏西風がこの冬は北へ蛇行しいてるため、南から暖かい空気が流れ込みやすくなっているほか、寒気が弱く冬型の気圧配置が長続きしないことなどが挙げられるということです。

気象庁によりますと、今後1か月は、日によっては気温が下がるものの、東日本と西日本を中心に平均気温が平年を上回る暖冬傾向が続く見通しで、体調や農作物の管理などに注意が必要です。