バドミントンのエース 桃田 交通事故でけが マレーシア

バドミントンのエース 桃田 交通事故でけが マレーシア
マレーシアの首都クアラルンプール郊外で、バドミントンの国際大会を終えて空港に向かっていた、世界ランキング1位の桃田賢斗選手らが乗った車がトラックに追突し、車の運転手が死亡し、桃田選手ら日本人3人を含む4人がけがをしました。現在、現地の病院で手当てを受けていて、マレーシアの保健相は桃田選手らは「快方に向かっている」と述べました。
マレーシアの首都クアラルンプール郊外で、日本時間の13日午前6時ごろ、12日バドミントンの国際大会を終えて空港に向かっていた世界ランキング1位の桃田賢斗選手が乗った車が、高速道路で前のトラックに追突しました。

この事故で、桃田選手が乗った車の運転手が死亡し、桃田選手ら日本人3人とイギリス人1人の合わせて4人がけがをしました。

現在、現地の病院で手当てを受けていて、警察の発表によりますと、桃田選手は鼻の骨を折り唇を切るなどのけがをし、ほかの日本人2人も手や足などにけがをしたということです。4人とも命に別状はないということです。

マレーシアのアーマド保健相は午後、病院を訪れて記者会見し、「容体は安定し、快方に向かっている。病院の判断にもよるが、まもなく退院できるのではないか」と述べました。

桃田選手は、12日までマレーシアで行われたバドミントンの国際大会「マレーシア・マスターズ」に出場し、優勝していました。

桃田 東京五輪の金メダル候補

桃田賢斗選手は香川県出身の25歳。男子シングルスでおととし9月から世界ランキング1位を守り続ける日本のエースです。

堅い守備を起点に、正確なシャトルコントロールで相手を追い詰める巧みなプレーが持ち味で、去年世界選手権の連覇を含めて11の国際大会で優勝する圧倒的な強さを見せ、東京オリンピック代表入りを確実にしています。東京オリンピックでは金メダルの有力候補です。

桃田選手はことしの初戦として12日までマレーシアで行われた「マレーシア・マスターズ」に出場し優勝していました。

コーチやトレーナー同乗も命に別状はなし

日本バドミントン協会などによりますと、事故にあった車には、桃田賢斗選手と平山優コーチ、それに森本哲史トレーナーが同乗していたということです。

日本バドミントン協会に現地から寄せられた報告によりますと、3人とも病院に搬送され、いずれも命に別状はないといことです。

日本バドミントン協会「3人は大事を取って入院」

日本バドミントン協会はマレーシアで交通事故にあった桃田賢斗選手など3人の病状を発表しました。

協会によりますと、事故にあった車には桃田賢斗選手と日本代表の平山優サポートコーチ、それに桃田選手に帯同している森本哲史トレーナーが同乗していたということです。

3人とも病院に搬送され、いずれも命に別状はないということで、協会は3人の病状について桃田選手は全身を強く打った全身打撲であごと眉間、唇の裂傷、平山サポートコーチは全身を強く打った全身打撲で右のすねの裂傷と歯の損傷、森本トレーナーは全身を強く打った全身打撲で右前腕を骨折し脳しんとうと診断されたと発表しました。

協会によりますと、桃田選手は12日までの大会で足に炎症が出たため、14日からインドネシアで行われる大会を欠場することになり、日本に帰国するため空港に向かっていたということです。

3人は、大事を取って現地で入院しているということで、帰国の予定はまだ決まっていないとしています。

桃田選手が手当てを受ける病院には多くの報道関係者

桃田選手が手当てを受けている病院には、多くの報道関係者が詰めかけ、ロビーや出入り口に集まっています。

また、地元のバドミントンの選手やバドミントン協会の関係者などが桃田選手たちの見舞いに訪れていました。

バドミントン男子の元世界1位「回復願う」

桃田選手を見舞うため病院を訪れた、バドミントン男子の元世界ランキング1位、マレーシアのリー・チョンウェイさんは、桃田選手について「話をしたが、状態はよいと思う」と述べました。

そのうえで「けがをした桃田選手たちが、1日も早く回復することを心から願っている」と話していました。

世界バドミントン連盟「あらゆる支援を」

世界バドミントン連盟のトーマス・ルンド事務局長は、桃田選手の事故について声明を発表し、亡くなった運転手への哀悼の意を示しました。

そのうえで、「幸いにも桃田選手をはじめ乗っていた4人は無事で、安定した状態だ。4人の容体は私たちにとって1番の懸念で、彼らを支援するためにあらゆることが行われていると保証する」としています。

桃田氏交通事故 親交ある人から心配の声

福島県の富岡高校出身の桃田賢斗選手がマレーシアで交通事故にあいけがをしたことについて、親交のある人などから心配する声が聞かれました。

13日、福島県郡山市で開かれた社会人の愛好家によるバドミントン大会の会場では、富岡町の中学校と高校でバドミントン部の1年先輩だった三好雄大さん(26)は「東京オリンピックを前にした大事な時期で心配ですが、彼ならきっと大丈夫だと思います」と話していました。

また、桃田選手が高校時代に原発事故の影響で猪苗代町に練習拠点を移していた際に一緒に練習し、家族ぐるみのつきあいがあるという大島浩一さん(62)は「福島県はもちろん日本中が応援しています。じっくりけがを治して東京オリンピックの金メダルを期待しています」とエールをおくっていました。

このほか、大会に参加する祖母の応援に来た福島市の小学4年の男の子は、桃田選手について「けがをしたと聞いてとても心配です。早く治して東京オリンピックで頑張ってほしいです」と話していました。