町職員自殺 月間の時間外労働149時間 北海道 標津町

町職員自殺 月間の時間外労働149時間 北海道 標津町
k10012239641_202001091613_202001091614.mp4
去年7月、北海道標津町の20代の男性職員が自殺したのは、亡くなる直前までの1か月間の時間外労働が149時間に上り、睡眠障害などの症状が出て、うつ状態に陥ったことが原因だったとする報告書を、町から調査の委託を受けていた弁護士がまとめました。
標津町の商工観光課の職員、鈴木雄大さん(当時24)は去年7月23日、「病院に行く」と上司に連絡したあと行方が分からなくなり、翌日、町内で自殺しているのが見つかりました。

自殺の原因について町から調査を委託された弁護士は、報告書をまとめ8日夜、遺族に説明しました。

報告書によりますと、鈴木さんの行方が分からなくなる前日までの、1か月間の時間外労働は149時間余りに上り、2か月間でも1か月当たりの平均で146時間余りと、厚生労働省が過労死ラインとしている、月平均80時間を大幅に上回っていたということです。

報告書では、長時間勤務が強い心理的負荷を与えていたうえ、去年4月に前任者から受けた業務の引き継ぎも不十分で、ほかの職員からも協力が得られず、相当強い負荷を受けていたため、睡眠障害などの症状が出てうつ状態に陥り、自殺したと指摘しています。

鈴木さんの母親「人災でもあり町は謝罪を」

鈴木さんの母親の龍子さんは「ものすごい時間外勤務で労災に当てはまると思う。人災でもあり、町は公の場で謝ってほしい。間違ったことを正して行ってほしい」と話しています。

標津町長「大変申し訳なく町に道義的責任」

標津町の金沢瑛町長は「報告書の内容を真摯(しんし)に受け止める。職員が亡くなったことは大変申し訳なく、町に道義的な責任がある。二度と同じ犠牲が出ないよう再発防止に取り組む」と話しています。