“小児がんの薬開発”を考える 東京でシンポジウム

“小児がんの薬開発”を考える 東京でシンポジウム
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大人のがんに比べて少ない小児がんの薬の開発を考えるシンポジウムが東京都内で開かれ、治療に関わる医師が新薬の開発を大人と子ども同時に進め、使える薬を増やすべきだと訴えました。
小児がんは年間2000人以上が発症し、子どもが亡くなる病気で最も多くなっていますが、100を超える種類があり、それぞれの患者数が少ないことなどから薬の開発が進みにくいのが課題になっています。

東京 中央区の国立がん研究センターでは、小児がんの薬の開発を考えるシンポジウムが開かれ、医師や製薬企業の関係者、それに患者の家族などおよそ100人が参加しました。

この中で、神経のがん「神経芽腫」の患者会代表、浦尻みゆきさんは、薬が使えずに亡くなった子どもや、未承認の薬を個人輸入して使っている子どもがいると紹介し「1日でも早く状況を改善してほしい」と訴えました。

また、国立がん研究センター中央病院の小川千登世医師は、小児がんの場合、遺伝子を調べて最適な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」で結果が分かっても使える薬は僅かだとして、新薬の開発は大人と子ども、同時に進めるべきだと述べました。

このほか、アメリカには子どもの薬の開発を促進する法律があることが紹介され、日本でも開発環境の改善が必要だという意見が出されていました。

小川医師は「関係者が集まって議論することで、子どもたちに薬を届ける重要な一歩になる」と話しています。