テヘラン発 旅客機 離陸直後に墜落 現地消防“全員が死亡”

乗客乗員およそ180人を乗せてイランの首都テヘランからウクライナの首都キエフに向かっていたウクライナの旅客機が離陸直後に墜落しました。現地の消防当局者は、全員が死亡したとしています。
イランの国営メディアによりますと、8日朝、首都テヘラン近郊のイマームホメイニ国際空港を出発し、ウクライナの首都キエフに向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737ー800型機が、離陸直後に墜落したということです。

この旅客機には、乗客と乗員9人の合わせておよそ180人が乗っていたと伝えています。

現地の消防当局の責任者は、全員が死亡したとしています。

ウクライナのプリスタイコ外相は、乗客の多くがイラン人で、このほかカナダやスウェーデン、ドイツなどの国籍の乗客が乗っていたことを明らかにしました。

イラン政府は、調査チームを現場に派遣して墜落の原因を調べていますが、航空部門を管轄する道路都市開発省の広報担当者は、エンジンから火が出た技術的なトラブルだとしています。

日本大使館 「日本人の情報入っていない」

イランの首都テヘランの日本大使館では、イラン政府やウクライナの旅客機が出発した空港の当局などに連絡を取っていますが、今のところ日本人についての情報は入っていないということです。大使館ではイラン国内の日本人に対して、イランとアメリカの間の緊張の高まりを受けて、▽不測の事態に備えることや、▽デモなどには近づかないこと、▽最新情報の入手に努めることなど、継続して注意喚起を行っていて、イランからの退避の呼びかけはしていなかったということです。

ボーイング737ー800型機とは

アメリカの航空機メーカー、ボーイングによりますと、ボーイング737ー800型機は全長がおよそ40メートルの小型旅客機です。

737型のシリーズは世界で最も販売されている旅客機の1つで、180前後の座席数がある800型は1990年代に生産が始まりました。

世界各国の航空会社で導入されていて、日本国内では全日空や日本航空、スカイマークなどが運航しています。

ウクライナ国際航空とは

ウクライナ国際航空は、1992年に設立されたウクライナ最大の航空会社です。首都キエフ近郊のボリスピリ国際空港を拠点にヨーロッパや中東、アジア方面への路線を運航し、アメリカ製のボーイング737型機を多数保有しています。

ウクライナ大統領 フェイスブックで哀悼の意示す

ウクライナの旅客機がイランで墜落したことについて、ウクライナのゼレンスキー大統領はフェイスブックに投稿し、乗客乗員の全員が亡くなったとの情報があるとして哀悼の意を示しました。

そのうえでテヘランのウクライナ大使館を通じて、墜落した状況や乗客について情報収集していることを明らかにしました。

対策本部を設置 原因究明へ

ゼレンスキー大統領は、政府の国家安全保障・国防会議に、墜落の原因などを調べる対策本部を設置したことをフェイスブック上で明らかにしました。

そして墜落の原因について、「公式な声明が発表される前に確証のない推測は控えてほしい」と冷静な対応を国民に呼びかけ、ウクライナ政府としても原因の究明を急ぐ考えを示しました。

ウクライナのプリスタイコ外相によりますと、この墜落で、ウクライナ人は乗員9人を含む11人が死亡したということです。

「あらゆる調査に協力する用意がある」

アメリカの航空機大手ボーイングは8日、イランからウクライナに向かっていた、ウクライナ国際航空のボーイング737ー800型機が墜落したことを受け、声明を発表し、犠牲者に弔意を表すとともに、「あらゆる調査に協力する用意がある」としています。

ただ、墜落の原因に関わることについては、言及していません。