ゴーン被告 “法律に違反 対処を”レバノンの弁護士ら申し立て

ゴーン被告 “法律に違反 対処を”レバノンの弁護士ら申し立て
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海外への渡航を禁じられながらひそかに日本を出国し、中東のレバノンに入国した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告について、地元の弁護士らが、ゴーン元会長がイスラエルとの経済活動を禁じたレバノンの法律に違反したとして、裁判所に法律にのっとって対処するよう申し立てたことが分かりました。
日産自動車のゴーン元会長は、保釈中は海外への渡航が禁じられていましたが、ひそかに出国して先月30日にレバノンに入国し、近く記者会見を行って一連の経緯などについて説明するとしています。

こうした中、レバノンの政財界には汚職がまん延していると批判する地元の弁護士らが、ゴーン元会長は日産の会長だった当時、レバノンと敵対するイスラエルを訪問して経済活動を行っており、レバノンの法律に違反したとして、裁判所に法律にのっとって対処するよう申し立てたことが分かりました。

レバノンでは、パレスチナ問題などをめぐり紛争を繰り返してきたイスラエルとの間で経済活動を行うことや、イスラエルに渡航することを、国民に禁じています。

弁護士らによりますと、レバノンでは、これまでにもイスラエルと関わりを持った多くの人が、安全保障上、問題があるとして当局に拘束されたということです。

申し立てを行ったハサン・バッジ弁護士はNHKの取材に対し、「われわれは、一般の人々が犯罪を犯した場合と同じようにゴーン元会長を扱う。政治家だろうが有名人であろうが、訴追から逃れられるべきではない」と述べました。

レバノンでは、経済的に成功したゴーン元会長を英雄とみなす世論がある一方で、特別扱いをするのはおかしいという批判的な意見も出ています。