東京五輪で変わる首都圏の鉄道 新しい駅の開業相次ぐ

東京五輪で変わる首都圏の鉄道 新しい駅の開業相次ぐ
鉄道業界は、ことし7月から始まる東京オリンピック・パラリンピックに合わせて首都圏の在来線を中心に新しい駅の開業が相次ぐなど変動の1年となる見通しです。
このうち山手線ではことし3月に大きな変化が2つあります。

1つ目は、3月14日に開業する「高輪ゲートウェイ駅」です。

山手線ではおよそ半世紀ぶりの新駅で、品川駅と田町駅の間にあったJR東日本の車両基地のスペースに設けられます。

開業に向けて、新駅の駅舎はほぼ完成していて、構内はホームや改札フロアから天井までが吹き抜けとなるなど開放的な造りとなっています。

2つ目は、3月21日に開業する原宿駅の新駅舎です。

現在の原宿駅は都内で現存する最も古い木造の駅舎で、耐火性能や老朽化などの理由から今の駅舎と隣接する場所に新しい駅舎の建設が進められています。

現在の駅舎は東京大会後に解体されますが、耐火基準に適した材料を使って今のデザインをできるかぎり再現した新しい建物を造るとしています。

このほかにもJRの駅では渋谷駅では、JR埼京線のホームが移設され、この春から山手線のホームと並ぶ位置に設けられます。

また、新国立競技場に近い千駄ヶ谷駅では、多くの利用客にも対応できるようにするため、3月22日から新ホームの使用が始まります。

さらに私鉄でも、ことし6月に、東京メトロ日比谷線で新駅「虎ノ門ヒルズ」が開業します。

高輪ゲートウェイ駅 さまざまなロボット導入

高輪ゲートウェイ駅には、清掃や売店などに複数のロボットが試験導入され、さながら「未来の駅」とも言える試みが行われます。

試験導入されるロボットは大きく分けて5つあります。

1つ目が、トイレやホームなど駅の施設を液晶画面に表示して案内する「移動案内・広告ロボット」です。

ロボットは高さ1メートル50センチ、横幅1メートル、奥行き60センチほどあり、備え付けられた5種類のセンサーやカメラで人を感知しながらあらかじめ決められたコースを回ります。

駅構内に設置したレーザーセンサーとも連携していて、人が多い場合は待機したりコースを自動的に変更したりするということです。

このほか、導入されるロボットは不審物を見つけたら知らせる「警備ロボット」、駅構内を清掃する「清掃ロボット」、車いす利用者の移動を補助する「移動支援ロボット」、駅前で行われるイベント情報などを案内する「案内ロボット」の4種類です。

JR東日本では、利用者の反応などを調査しながら最適なロボットの種類や運用方法などを調べていくことにしています。

無人店舗も常設

高輪ゲートウェイ駅には、これまで実証実験が続けられてきた無人の店舗が初めて常設されます。

無人店舗は駅2階の改札内に設けられ、利用者は出入り口に設置された機械にJR東日本の電子マネー「Suica」など、交通系のICカードをかざして入ることになります。

天井や陳列棚に設置された複数のカメラがAI=人工知能とつながっていて、それぞれの客がどの商品を手に取ったかを把握し店を出る際に、決済用の機械にカードをかざすと支払いが完了するということです。

吹き抜け・ガラス張りも

高輪ゲートウェイ駅は、駅舎の建物も特徴的な造りになっています。

まず目を引くのが、ホームや改札フロアから天井までの「吹き抜け」と鉄道の駅としては珍しい造りになっています。

壁面は「ガラス張り」になっていて外からの光が入りやすく、吹き抜けと相まって非常に開放的な空間になっています。

そして大きな白い屋根は、日本家屋の障子がモチーフになっていて、はりの部分には木材があしらわれています。