“解読されない暗号を” 次世代の「量子暗号」 研究拠点整備へ

“解読されない暗号を” 次世代の「量子暗号」 研究拠点整備へ
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インターネットなどの情報通信の安全を守る暗号技術の高度化を目指し、国は、ことし東京都内に「量子暗号」と呼ばれる次世代の暗号通信の研究開発拠点の整備を始めます。
インターネットなどの通信ではさまざまなデータが暗号化されてやりとりされていますが、スーパーコンピューターをはるかに超える「量子コンピューター」が本格的に実用化されると今、使われている暗号は簡単に解読されてしまうおそれがあります。

こうした中、国は、「量子」を使って絶対に解読されない暗号を作る次世代の技術「量子暗号通信」の開発を本格化させることとなり、ことし、東京・小金井市に研究開発の拠点を整備することになりました。

拠点は、およそ54億円かけて整備される予定で量子暗号の技術で暗号化された通信を人工衛星を通じてやり取りできる施設や現在、使われているさまざまな技術と量子暗号を組み合わせて実用化を加速するための研究施設が設けられます。

量子暗号通信をめぐっては欧米や中国などでも開発が加速していますが、新たに設けられる拠点には関連する特許の数が世界の1位と2位を占める東芝やNECなども参加して、実用化に向けた研究で世界をリードすることを目指すということです。

国の情報通信研究機構の佐々木雅英主管研究員は「日本の優れた技術を世界で使ってもらうため、実用化を急ぐ、重要な年になる」と話しています。