香港 元日もデモ行進 警察が行進の中止を命じる事態に

香港 元日もデモ行進 警察が行進の中止を命じる事態に
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抗議活動が続く香港では、1日、民主派の団体の呼びかけで元日恒例のデモ行進が行われ大勢の市民が参加しましたが、一部の参加者が銀行や飲食店を破壊したとして、警察が行進の中止を命じる事態となりました。
1日、香港で行われたデモ行進は、民主派の団体が呼びかけたもので、若者や家族連れなどが「暴政を許すな」とか「香港のために立ち上がろう」などと声を上げながら香港島の中心部を練り歩き、警察の取り締りが適切かどうかなどを調べる独立調査委員会の設立や、民主的な普通選挙の実施などを求めました。

香港ではこれまでも毎年、政府に対する要求を掲げて元日に数千人規模のデモ行進が行われてきましたが、地元メディアによりますと、ことしはデモ隊による過激な行動に備えて、警察官6000人が警戒に当たったということです。

行進は当初、混乱なく行われていましたが、警察は、夕方になって一部の参加者が銀行や飲食店を破壊したとして、催涙ガスで強制排除に乗り出したほか、予定の時間を早めて中止するよう命じました。

主催者側は強く反発

これに対し主催者側は強く反発したうえで、今回のデモ行進は100万人以上が参加し一連の抗議活動の発端となった去年6月のデモに匹敵する規模だったとして、デモの勢いは衰えていないと主張しています。

命令の後も多くの市民が通りにとどまり一部は火炎びんを投げるなどして混乱が続き、複数が警察に拘束されました。

抗議活動はことしも続く予想

香港では、7か月近くにわたり抗議活動が続いていますが、政府側は、市民の要求を受け入れない立場を崩していません。

これに対し、民主派の政党や団体などはことし9月に行われる立法会の議員選挙に向けて、政府への圧力をさらに強める構えで、抗議活動はことしも続くことが予想されます。

参加者「家族と過ごすよりも大事なことがある」

デモ行進に参加した20代の男性は「いつもなら家族や友達と過ごす日ですが、いまはそれよりも大事なことがあると思い参加しています。民主的な普通選挙を実現させてよりよい香港にしたい」と話していました。

また20代の女性は「市民の要求は残されたままです。多くの市民が拘束されても、私たちは政府を恐れていないことを見せたい」と話していました。