英総選挙 与党・保守党が過半数獲得か BBC出口調査予測

英総選挙 与党・保守党が過半数獲得か BBC出口調査予測
EU=ヨーロッパ連合からの離脱の是非が最大の争点になったイギリスの総選挙は開票作業が進んでいて、公共放送BBCは出口調査に基づく予測として離脱の実現を公約に掲げる与党・保守党が議席を大幅に伸ばして単独で過半数を獲得する見通しだと伝えました。これまでの開票では保守党が労働党が守ってきた選挙区で議席を奪う結果が相次いでいて、議会で過半数の議席を獲得すれば、ジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱に道筋がつくことになります。
イギリスの総選挙は12日、投票が終了し、現在、開票作業が進められています。

BBCによりますとこれまでの開票の結果、日本時間の午前11時50分現在で議会下院の650議席のうち153議席が確定し、来年1月のEU離脱を公約に掲げる与党・保守党が70議席、EUとの再交渉や国民投票の実施を公約にする最大野党・労働党が64議席、EU残留を訴えるスコットランド民族党が13議席で、自由民主党の獲得議席は1議席となっています。

イングランド北部を中心に労働党が長年、議席を守ってきた選挙区を保守党が奪う結果が相次いでいて労働党から票が流れる傾向が明確になってきています。

BBCは出口調査の結果に基づく予測を伝えていて、議会下院の650議席のうち、保守党が選挙前の議席から大幅に増やして368議席を獲得すると予測し、単独で過半数に達する見通しだとしています。

一方、労働党は議席を大きく減らして191議席にとどまるとしています。

予測通りとなれば保守党はサッチャー政権時に行われた1987年の総選挙以来、最大の獲得議席となるのに対し、労働党は84年ぶりに200議席を割り込むことになり歴史的な大敗となります。

保守党が過半数を得た場合、議会でEU離脱に向けた法案が承認される見通しとなり、ジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱に道筋がつくことになります。

イギリスの総選挙はこのあと開票作業が順調に進めば、日本時間の午後にはほとんどの選挙区で結果が判明する見込みです。

来年1月の離脱に道筋がつくことに

保守党が過半数を得た場合、議会でEU離脱に向けた法案が承認される見通しとなり、ジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱に道筋がつくことになります。

イギリスの総選挙はこのあと開票作業が順調に進めば、日本時間の13日午後には大勢が判明する見通しです。

保守党 労働党の地盤で相次いで議席奪う

かつて鉄鋼業などが栄え最大野党・労働党が伝統的に地盤としてきたイングランド北部の選挙区で、保守党が相次いで議席を奪う展開となっています。

今回の総選挙で、保守党は、労働党の地盤の切り崩しを目指しましたが、その象徴ともされた選挙区、北西部ワーキントンでは保守党が労働党に10ポイントの差で勝利しました。北西部ワーキントンは、今回の選挙で保守系のシンクタンクが保守党が重点的に支持を訴えるべき選挙区の典型と分析し、メディアなどから注目されました。

また、北東部ダーリントンでも前回2017年の選挙では労働党が議席を守りましたが、今回は保守党が逆転し、7ポイント余りの差をつけて議席を奪いました。

ワーキントンやダーリントンはかつて石炭や鉄鋼の生産で栄えた町で、伝統的に労働党が強い地盤です。しかし今では産業が衰退し、地元経済は疲弊していて、3年前のEU離脱の是非を問う国民投票では、離脱に賛成した人がいずれもおよそ60%に達していました。

保守党は今回の選挙でこうした労働党の地盤でありながら、経済が低迷し、離脱派が多数を占めた地域での議席獲得を目指してきましたが、その戦略が功を奏した形です。