NATO首脳会議開幕へ 米大統領「私とキムは仲がよい」

NATO首脳会議開幕へ 米大統領「私とキムは仲がよい」
NATO=北大西洋条約機構の首脳会議が3日からイギリスで開かれ、シリア情勢などをめぐって同盟関係がきしむ中、結束を示せるか問われています。
NATOの首脳会議は、3日から2日間の日程でロンドン郊外で開かれ、29の加盟国の首脳が集まって安全保障の課題などについて話し合います。

首脳会議に先立って、NATOのストルテンベルグ事務総長はアメリカのトランプ大統領と会談し、冒頭、「世界情勢が変わる中でテロとの戦いやロシアや中国との関係など、幅広い課題について協議していきたい」と述べました。

一方、トランプ大統領は「NATOの同盟の利益を最も享受していないのはアメリカで、アメリカはヨーロッパを助けている」と述べ、各国の負担が不公平だと改めて主張しました。

NATOでは、軍事的な動きを活発化させているロシアや中国の脅威を前に連携を掲げる一方で、加盟国の間では足並みの乱れが目立っています。

最近ではアメリカがシリア北部からの部隊の撤退を指示した際や、トルコがクルド人勢力に対して軍事作戦を展開した際にNATOとの事前の調整がなく、フランスのマクロン大統領はNATOの在り方を見直すべきだと主張しています。

NATOを取り巻く情勢が厳しくなるなか、軍事同盟としての結束を高められるのかが問われることになります。

トランプ大統領“私とキムは仲がよい”

トランプ大統領はNATOのストルテンベルグ事務総長との会談の冒頭、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に関して、「私とキムは仲がよい。彼はいつもロケットを打ち上げているから『ロケットマン』と呼んでいる」と述べ、みずからがかつてキム委員長をやゆした「ロケットマン」という表現を持ち出しながらも、良好な関係を維持していると主張しました。

一方でトランプ大統領は「アメリカは世界最強の軍隊を持っていて、できることなら使いたくないが、使わなければならないときには使うことになる」と述べて、北朝鮮が非核化交渉を巡りアメリカに繰り返し要求を受け入れるよう迫るなか、北朝鮮への圧力をにじませ、けん制しました。

またトランプ大統領は、会談で在日アメリカ軍の駐留経費の負担をめぐり、「安倍総理大臣には『アメリカを助けてくれ』と言っている」と述べ、日本側に負担額を増やすよう求めたことを明らかにしました。

トランプ大統領 「利益を最も享受していないのはアメリカ」

アメリカのトランプ大統領は、フランスのマクロン大統領がアメリカとヨーロッパとの足並みがそろわないNATOの現状を指摘し、「脳死状態だ」と表現したことについて、「NATOに対する侮辱だ」と非難しました。

そして「フランスはNATOから抜けようとしているようだが、NATOにいちばん守ってもらわなければならないのはフランスだ。そして同盟の利益を最も享受していないのは、アメリカだ」と述べ、NATOの同盟関係は、アメリカにとって不公平だと改めて主張しました。

そのうえでトランプ大統領は、アメリカ政府がフランスによるIT企業に対する「デジタル課税」に対抗して、フランスからの輸入品への関税の上乗せを検討すると発表したことを巡り、「フランスは国内経済がうまくいっていなくて、他の国の企業に課税しようとしている。彼らがテクノロジー企業に課税するなら、ワインやほかのもので対抗する」と述べ、フランスに対応を迫りました。