20年ぶり 大規模な尾瀬の学術調査報告会

20年ぶり 大規模な尾瀬の学術調査報告会
群馬、栃木、新潟、福島の4県にまたがり、美しい湿原が広がる尾瀬で、20年ぶりに行われた大規模な学術調査で植生や生態系などに変化が生じている状況が1日開かれた報告会で、報告されました。
学術調査は、各地の大学や研究機関の研究者およそ140人が人工衛星やドローンなども活用し3年かけて行い1日東京 千代田区で開かれた報告会で各分野の専門家らが調査の成果を発表しました。

このうち東京農業大学の鈴木伸一教授は、ユリ科のニッコウキスゲなど尾瀬を代表する植物が大きく減少していることが確認されたと報告し、ここ数年で急速に増加しているニホンジカによる食害の可能性があると指摘しました。

また新潟大学の福原晴夫名誉教授は、豪雨による災害が増える中、尾瀬にも大雨の際に周囲から土砂が流入して地形が変化しているうえ、魚などの生物も入り込むことで、生態系にも変化が出始めていると報告しました。

調査団の団長を務める、名古屋大学の坂本充名誉教授は「地球温暖化によるさまざまな影響を受けていることも明らかになっていて、今後、成果を報告にまとめ、多くの人に改めて、尾瀬の自然の大切さを理解してもらいたい」と話していました。