津波で児童犠牲の大川小 市長が遺族に謝罪 宮城 石巻

津波で児童犠牲の大川小 市長が遺族に謝罪 宮城 石巻
東日本大震災の津波で多くの児童が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校をめぐる裁判で、市と県に賠償を命じた判決が確定したことを受けて、1日、石巻市の亀山紘市長が児童の遺族と面会し、正式に謝罪しました。
震災の津波で、児童と教職員合わせて84人が犠牲となった石巻市の大川小学校をめぐり、児童23人の遺族が訴えた裁判で、最高裁判所はことし10月、事前の防災対策の不備を認め、市と県に賠償を命じた判決が確定しました。

これを受けて1日、石巻市の亀山市長や教育委員会の担当者らが遺族などおよそ30人と面会し、はじめに黙とうがささげられました。そして亀山市長が「子どもたちにとっていちばん、安全で安心できるはずの学校で未来ある尊い命が失われるという事態を引き起こしてしまったことの重大さを深く感じています。誠に申し訳ございませんでした」と述べ、正式に謝罪しました。

このあと意見交換が行われ、遺族側は震災当時の対応を改めて検証することや、今後の学校での防災対策を検討する場を設けることなどを求めていました。

面会後、遺族の要望で亀山市長らが大川小学校を訪れ、線香を供えて手をあわせたあと、教訓などについて語り部活動を行っている遺族から説明を受けました。

5年生だった次女を亡くした紫桃隆洋さんは「ようやく子どもたちに市長から『ごめんね』と言ってもらえた。これを第一歩に防災対策に取り組んでほしい」と話していました。