小学校の校庭にクマ 猟友会が駆除 北海道 帯広

小学校の校庭にクマ 猟友会が駆除 北海道 帯広
1日未明、北海道帯広市の住宅街でクマの目撃が相次ぎ、その後、クマは市中心部の小学校の校庭に姿を現しましたが、地元の猟友会に駆除されました。駆除の際にけが人などはいませんでした。
1日午前2時ごろ、帯広市西16条南31丁目の道路で、クマ1頭がいるのを車で通りかかった男性が目撃しました。

およそ2時間後の午前3時50分ごろ、1.6キロほど離れた帯広警察署の緑ヶ丘交番付近の路上でもクマ1頭が歩いているのを警察官が目撃しました。

警察によりますと、目撃されたのは同じクマとみられ、その後市の中心部のほうへと移動し、姿を消しましたが、1日朝7時前、交番からおよそ2キロ離れた帯広小学校の校庭にクマがいるのを警戒にあたっていた警察官や帯広市の職員が見つけました。

クマはその後、小学校の校舎と校庭の間の木の上などにいましたが、1日午前11時すぎ地元の猟友会が発砲し駆除されました。

駆除の際にけが人などはいませんでした。

未明からの出没による住民などへの被害は、これまでのところ確認されていないということです。

市や小学校の関係者によりますと、クマはメスで体長はおよそ1メートル50センチ、体重およそ150キロあるということです

校舎のガラス窓一部壊される

クマが出没した小学校では、校舎の1階にあるガラス窓の一部が壊されているのが見つかりました。クマが侵入しようとした形跡だとみられています。

割れていたのは寒冷地対策で二重窓にしたガラスの一部です。高さ50センチ、横60センチの外側のガラスが割れていましたが、内側のガラスは割れていなかったということです。

クマが窓ガラスを割って侵入を試みたものの、二重ガラスに阻まれその後、木に登ったとみられるということです。校舎内には当時、児童はいませんでした。

住民からは安どの声

クマの駆除を受けて小学校の近くに住む人たちからは安どの声が聞かれました。

40代の男性は「銃声を聞いて来ましたが、駆除されて安心しました。子どももいるのできょうは小学校が休みでよかったです」と話していました。

60代の女性は「クマがまさかこんな市街地に出るなんて驚きました。クマは駆除されてかわいそうですがしかたがないと思います。けが人がいなくてよかったです」と話していました。

小学校の教頭「ただただびっくりしている」

校庭にクマが現れた帯広小学校の浪内洋一教頭は「クマが出たことにただただびっくりしている。子どもたちがいる平日だったら、もっと怖かったと思う。町なかにもクマが出るということを教訓に児童にも注意するように指導していきたい」と話しています。

帯広市「出没極めてめずらしい」

帯広市の農村振興課によりますと、この時期はまだクマが冬眠する前で、郊外で目撃されることはありますが、今回のように中心部の市街地まで出没し駆除されるのは、極めて珍しいということです。

おびひろ動物園園長「町なかで出たのは記憶にない」

ヒグマの生態に詳しい、おびひろ動物園の柚原和敏園長は、「今の時期は、まだクマが冬眠に備えてたくさん脂肪を蓄える時期で、おそらく川沿いに降りてきたと思われるが、市街地まできた原因を推測するのは難しい。山間部には多くのクマが生息しているがこんな町なかに出たのはちょっと記憶にない。ただ、夏に札幌で駆除されたクマのように市街地に居ついたわけではなく木に登っていたのは人を恐れるクマとしては正常な反応だ。クマを近づけないためには、食料となるものを屋外に置かず、万が一、クマを見つけた場合は刺激しないように背中を見せずゆっくり後ずさりしてほしい」と話していました。