米海軍長官を解任 隊員処分めぐる大統領との意見相違が原因か

米海軍長官を解任 隊員処分めぐる大統領との意見相違が原因か
アメリカ海軍の文民トップ、海軍長官が解任され、背景にトランプ大統領がアメリカで大きな議論となっている海軍特殊部隊の隊員の処分をめぐる意見の違いで、不満を募らせていたことがあるとみられています。
解任されたのはアメリカ海軍省のスペンサー長官です。

国防総省は24日付けの声明で解任の理由について、海軍の特殊部隊「シールズ」の隊員の処分をめぐり、「国防長官の信頼を失った」ためだとしています。

この隊員は計画殺人など7つの罪で軍法会議にかけられ、ことし7月、殺人などでは無罪となる一方、殺害したテロ組織の戦闘員の遺体と一緒に写真を撮影したとして、軍紀違反で有罪判決を受けました。

これを受けて海軍は隊員の特殊部隊の資格を剥奪する手続きを進めましたが、保守系メディアなどが「処分が重すぎる」と主張して、アメリカ国内で大きな議論となり、トランプ大統領は先週、「資格を剥奪させない」として処分の取り消しを命じていました。

これに対しスペンサー長官は処分の必要性を訴えていたということで、意見の違いからトランプ大統領が不満を募らせていたことが解任の背景にあるとみられています。

この問題をめぐっては、トランプ大統領には支持基盤の保守層の要求に応えるねらいがあったとみられますが、メディアからは「戦場での残虐行為が容認されるという誤ったメッセージを送ることになる」という指摘も出ています。