スルメイカ 記録的な不漁 水揚げ過去最低 北海道 函館

スルメイカ 記録的な不漁 水揚げ過去最低 北海道 函館
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北海道のスルメイカ漁は今シーズン記録的な不漁が続いていて、漁が解禁されたことし6月から先月までの函館市の水揚げ量は、450トン余りと統計が残る2005年以降、最も少なくなっています。
ことし6月に解禁された北海道のスルメイカ漁について函館市は、市営の市場での取り扱い量をもとに水揚げ量をまとめました。

それによりますと、先月末までの生のスルメイカの水揚げ量は458トンで、去年の同じ時期より330トン、率にして42%減って統計が残る2005年以降、最も少なくなっています。

その結果、1キロ当たりの取り引き価格は平均911円で、去年の同じ時期と比べて219円上昇しています。

イカの生態に詳しい「函館頭足類科学研究所」の桜井泰憲所長は「例年よりも海水温の高い状態が続いたことが記録的な不漁の原因の1つだとみられる。今後も一定の水揚げは見込めるが、大幅な回復は望めないだろう」と話しています。

石川 能登でも今季の水揚げ大幅減

また、石川県能登町の小木港での今シーズンのスルメイカの水揚げは、北朝鮮や中国とみられる漁船の違法操業の影響で、過去最低だった昨シーズンを大幅に下回る見通しです。

石川県能登町の小木港は中型イカ釣り漁船の拠点となっていますが、例年6月から年明け1月にかけてスルメイカ漁を行っています。

漁船は1か月から2か月かけて日本海で漁をしたあと、港に戻って水揚げし出漁するのを繰り返します。

県漁協小木支所によりますと、昨シーズンの水揚げは過去最低の2137トンでしたが、今シーズンを試算したところ、さらに下回って1300トン程度になる見通しだということです。

原因について小木支所は、日本の排他的経済水域の「大和堆」周辺での北朝鮮や中国とみられる漁船の違法操業が影響しているとみています。

小木支所に所属する漁船が、先月上旬から今月上旬にかけて「大和堆」の周辺で撮影した映像には、排除しようと放水する海上保安庁の巡視船に対し、北朝鮮とみられる船が逆に近づいてくる様子が写っているということです。

県漁協小木支所の坂東博一参事代理は「今シーズンは中国の漁船も確認され状況はさらに悪くなっている」と話していました。