日大アメフト 前監督ら不起訴に 悪質タックル問題

日大アメフト 前監督ら不起訴に 悪質タックル問題
日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、検察は傷害の疑いで被害届が出ていた前の監督と元コーチを、嫌疑不十分で不起訴にするとともに、タックルをした選手についても起訴猶予にしました。
日本大学のアメリカンフットボール部をめぐっては去年、選手が、試合中に、相手のチームの選手に悪質なタックルをしてけがをさせました。

日大の第三者委員会は反則行為は内田正人 前監督(64)と井上奨 元コーチ(30)の指示で行われたと認定しましたが、警視庁は被害届が出された傷害の容疑について、刑事責任は問えないという捜査結果をまとめた書類を検察に送付していました。

東京地検立川支部はこれを受けて処分を検討した結果、選手に悪質なタックルを指示した疑いには疑問が残るとして、15日2人を嫌疑不十分で不起訴にしました。

またタックルをして傷害の疑いで書類送検されていた選手についても被害者側と示談が成立していることなどを考慮し、起訴猶予にしました。

これにより悪質タックル問題をめぐる一連の捜査は終結することになります。

不起訴の前監督「関係者に深い敬意表したい」

不起訴になったことを受けて内田正人前監督は「心ないひぼう中傷を受け、私への逆風が吹き荒れる中、厳正中立な立場で事実解明にご尽力いただいた警察、検察の関係者に深い敬意を表したいと思います。日大アメフト部の活躍を引き続き応援して参りたいと思います」というコメントを出しました。

起訴猶予の選手「皆様に改めておわび」

また、起訴猶予になった宮川泰介選手は「私の反則行為により、けがをさせてしまった被害者や、関係者の皆様に改めておわび申し上げます。今回の経過と処分を重く受け止め、今後の糧とさせていただきます」というコメントを出しました。

関西学院大学アメフト部「安全性高める努力続ける」

検察の判断について関西学院大学のアメリカンフットボール部は「本件に関する検察庁の判断については、捜査の経緯や判断に至る理由を聞いておりませんのでコメントは差し控えさせていただきます」としたうえで、「部としては今回の件で学んだことを生かし、安全性、健全性をより一層高める努力を続けることにより、微力ながらフットボール界、ひいてはスポーツ界の発展に力を尽くしてまいります」とコメントしています。

負傷した選手の父親「悔いを残さないプレーを」

反則行為でけがをした選手の父親の奥野康俊さんは、代理人の弁護士を通じてコメントを発表しました。

この中で、検察の判断については「詳細な経緯について把握していませんので、コメントを差し控えさせていただきます」としたうえで、起訴猶予になったタックルをした選手に向けては「シーズンも残りわずかですが、悔いを残さないように全力でプレーし、アメリカンフットボールができる喜びをかみしめてほしいと心から願っております」としています。