今夜から「大嘗宮の儀」 終了はあす午前3時

今夜から「大嘗宮の儀」 終了はあす午前3時
k10012176661_201911140440_201911140444.mp4
天皇陛下の即位に伴う一世に一度の伝統儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的な儀式「大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)」が14日夜から15日未明にかけて皇居で行われ、天皇陛下が国と国民の安寧と五穀豊じょうなどを祈られます。
「大嘗宮の儀」は、皇居・東御苑に設営された「大嘗宮」で行われ、14日午後6時半、天皇陛下が主要な建物の1つ「悠紀殿(ゆきでん)」に入られて始まります。

天皇陛下はことし5月の儀式で「悠紀」地方に選ばれた栃木県の「斎田(さいでん)」で新たに収穫された米などを天照大神とすべての神々に供えられます。

そして、拝礼して日本古来のことばで記した「御告文」を読み上げたあと、お供えの米などをみずからも食べる「直会(なおらい)」が行われ、国と国民の安寧や五穀豊じょうなどを祈られます。

続いて天皇陛下は15日午前0時半、もう1つの主要な建物の「主基殿(すきでん)」に入られます。

ここでは「主基」地方に選ばれた京都府の「斎田」で収穫された米などを同じように神々に供えたうえでみずからも食べ、国と国民の安寧や五穀豊じょうなどを祈られます。

天皇陛下が「主基殿」から退出されて「大嘗宮の儀」が終わるのは、15日の午前3時ごろになる見通しです。

儀式には安倍総理大臣など三権の長や閣僚、それに都道府県の知事や各界の代表など500人余りが参列する見通しで「大嘗宮」の中の「幄舎(あくしゃ)」という建物で儀式の様子を見守ることになっています。

儀式での両陛下の予定

天皇皇后両陛下は「大嘗祭」の中心的な儀式「大嘗宮の儀」に夜を徹して臨まれることになります。

14日は午後、皇后さまがお住まいの赤坂御所を先に出発して、皇居・宮殿の「表御座所(おもてござしょ)」に入られます。

その後、天皇陛下が皇位のあかしとして受け継いだ三種の神器のうちの剣と曲玉とともにモーニング姿で赤坂御所を出られます。

そして、皇居・東御苑の「大嘗宮」のそばにある宮内庁楽部の庁舎に入られます。

お二人とも着替えをして、天皇陛下は格式の高い純白の装束「帛御袍(はくのごほう)」を着用され、皇后さまは「袿袴(うちきばかま)」に身を包まれます。

続いて両陛下は「大嘗宮」の奥にある「廻立殿(かいりゅうでん)」に移動して2回目の着替えに臨まれます。

天皇陛下は最も格式が高い「御祭服(ごさいふく)」と呼ばれる白い装束に身を包まれ、皇后さまは純白の十二単に着替えられます。

そして、午後6時半から始まる「悠紀殿供饌の儀(ゆきでんきょうせんのぎ)」に臨まれます。

これが終わると、天皇陛下は再び「廻立殿」などで2度にわたる着替えを行い、着替えを終えられた皇后さまと同様、夕食の出される「表御座所」に向かわれます。

その後、翌日の午前0時半から始まる「主基殿供饌の儀」のため、両陛下は再び「廻立殿」に移動し「御祭服」と純白の十二単に着替えて儀式に臨まれます。

「大嘗宮の儀」が終わり、両陛下が赤坂御所に戻られるのは夜明け前になる見通しです。

「大嘗宮の儀」に向けた儀式と行事

「大嘗宮の儀」に向けて、皇居などではさまざまな儀式や行事が行われてきました。

天皇陛下が即位したことし5月1日から1週間後の8日には、皇居の「宮中三殿」で天皇陛下が「即位の礼」と「大嘗祭」の中心的な儀式の期日を皇室の祖先や神々に伝えられる儀式が行われました。

同じ日、天皇陛下は伊勢神宮や神武天皇陵、それに昭和天皇以前の4代の天皇の陵にも期日を伝えるため使者を派遣する儀式に臨まれました。

5月13日には大嘗祭で使う米を収穫する2つの地方を決める「斎田点定の儀」が宮中三殿にある、国内の神々をまつる神殿で行われました。

亀の甲羅を使った「亀卜(きぼく)」と呼ばれる宮中に伝わる占いで、東の「悠紀」地方に栃木県が、西の「主基」地方に京都府が選ばれました。

9月には「大嘗祭」で使う米を収穫する2つの「斎田」が決まり、米を収穫する儀式「斎田抜穂の儀」が行われました。

収穫された米は先月、皇居・東御苑に設けられた「大嘗宮」の米を保管する部屋に納められました。