「天草ジオパーク」地元の協議会が「ジオパーク認定」返上決定

「天草ジオパーク」地元の協議会が「ジオパーク認定」返上決定
貴重な地形や地質を保護し観光などにいかす場所として「日本ジオパーク」に認定されている熊本県の「天草ジオパーク」について、地元の自治体でつくる協議会が観光客増加などの効果がみられないとして、来年3月末で認定を返上することを決めました。日本ジオパークの認定が返上されるのは今回が初めてです。
熊本県の「天草ジオパーク」は、およそ1億年前の恐竜の化石が見つかった地質などが評価され、平成26年に「日本ジオパーク」に認定された天草市や周辺自治体の地域です。

「天草ジオパーク」は去年、4年ごとに行われる審査で再認定は認められたものの、「活動が不十分」などとして、改善が求められ、これを受けて地元の自治体でつくる協議会で話し合ったところ、「年間1000万円近くの費用負担のわりに観光客増加などの効果がみられない」などという意見が相次いだということです。

そのうえで認定期間が切れる来年3月末で、認定を行っている「日本ジオパークネットワーク」から退会し、認定を返上することを決めました。

今後は、これまでの成果を活用しながら地元の各自治体が天草地域の魅力の発信に取り組んでいくということです。

「日本ジオパーク」は全国で44の地域が認定されていますが、認定が返上されるのは今回が初めてです。

天草 中村市長「事業費に比べ観光に結び付かず」

天草市の中村五木市長は「ジオパークに認定されてから2市1町で1億1000万円を事業の実施に使っている。しかし、国民にあまり認知されておらず観光事業にも結び付いていない。これがわれわれの決定の理由の1つだ」と話しています。

ジオパークネットワーク「仲間がやめるのは残念」

日本ジオパークネットワークの斉藤清一事務局長は「ジオパークは新しい取り組みで認知度はまだ高くなく、認定されたとたんに交流人口が増えるものでないことは最初から分かっていたと思う。天草ジオパークのもとになった御所浦地域は、日本のジオパーク活動に当初から関わっており、仲間がやめるのは残念だ」と話しています。