虚偽診断書作成などの罪 被告の医師 2審も無罪

虚偽診断書作成などの罪 被告の医師 2審も無罪
山口組系の暴力団幹部が刑務所に収監されないよう、うその診断をして手助けした罪に問われた京都市の医師に対し、2審の大阪高等裁判所は、1審に続いて無罪を言い渡しました。
京都市下京区にある「武田病院」に勤務していた、医師で韓国籍の全栄和さん(64)は3年前、別の恐喝事件で実刑が確定した山口組系の暴力団幹部が刑務所に収監されないように、「持病の症状が重篤化することが予想される」という、うその診断結果を検察に提出したとして、虚偽診断書作成などの罪に問われました。

1審はことし3月、無罪を言い渡し、検察が控訴していました。

8日の2審の判決で、大阪高等裁判所の樋口裕晃裁判長は、「診断内容が医学的・客観的に虚偽であると認定するには合理的な疑いが残るとした1審の判断に誤りはない」と述べて、検察の控訴を退け、1審に続いて無罪を言い渡しました。

判決後、全さんは弁護士を通じ「暴力団幹部とは、診察室で主治医と患者として向き合う以外に関係がないことが裁判を通じて明らかになりました。医師が医学的知見に基づいて行った判断に対して、捜査機関の都合から無理筋の構図が作られ、多大な負担を負うことになったのは極めて理不尽と感じています」というコメントを出しました。