財布なくした高校生にお金貸した沖縄出身医師 首里城再建期待

財布なくした高校生にお金貸した沖縄出身医師 首里城再建期待
ことし、沖縄県で航空券代の入った財布をなくした見ず知らずの高校生にお金を貸して助けたことがニュースになった埼玉県の男性。男性は那覇市出身で、先月火災が起きた首里城とも深い縁があり、「令和の時代の琉球のシンボルになるような首里城をつくっていただきたい」と再建に期待をかけています。
埼玉県の医師、猪野屋博さん(68)はことし4月に沖縄を訪れた際、航空券代の入った財布をなくした見ず知らずの地元の高校生に6万円を貸して助け、その後、地元紙に掲載された記事をきっかけに再会しました。

猪野屋さんは、もともと沖縄、そして首里城と深い縁がありました。
那覇市出身で、実家が首里城のすぐ近くにあり、首里中学、首里高校を卒業しました。

当時、首里城の正殿などは復元される前でしたが、2000円札の絵柄となった守礼門を見ながら学校に通っていました。

先祖には、琉球王国の医官がいたとも伝え聞いていて、高校卒業後、沖縄を離れて医師を目指すことを決意したのも首里城の城壁の上だったと言います。

猪野屋さんは、首里城について、「日本人が海外から帰ってきて富士山を見て安心するのと同じように、首里城の守礼門を見るだけで、那覇に帰ってきたという思いが強くあり、本当に自分の大事なふるさとです。それが今回、弟から『首里城が焼けた』と連絡があって、涙が止まらなかったです」と声を震わせながら話していました。

そのうえで、猪野屋さんは今後について、「令和の時代のいろいろな知恵を絞った琉球のシンボルになるような首里城をつくっていただきたいです。僕にとって首里城は生きがいで、微力ですけど、何か力になりたいと考えています」と述べ、再建に期待をかけています。