16年前の湖東病院事件で他殺否定の報告書 滋賀 東近江

16年前の湖東病院事件で他殺否定の報告書 滋賀 東近江
16年前、滋賀県東近江市の病院で、患者を殺害した罪で服役した元看護助手の再審=やり直しの裁判をめぐり、警察が、当時、患者はたんが詰まって死亡した可能性があるとする捜査報告書を作成していたことがわかりました。検察は、殺害を否定する内容を含むこの報告書の存在をこれまでの裁判で明らかにしていませんでした。
東近江市の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(39)は、平成15年に72歳の男性患者の人工呼吸器を外して殺害した罪で懲役12年の刑が確定し服役しました。

西山さんは無実を訴え再審を求めた結果、裁判所は患者が病死した可能性があるとして、裁判をやり直すことをことし3月に決めました。

弁護団によりますと、再審に向けた協議の中で、検察が新たに開示した当時の証拠の中に「患者はのどにたんが詰まって死亡した可能性がある」という医師の所見を記した捜査報告書が含まれていたということです。

この報告書は、西山さんが逮捕されるより前に警察が作成したもので、検察はこれまでの裁判でその存在を明らかにしていませんでした。

再審では、西山さんに無罪が言い渡されることが確実になっていますが、弁護側は、報告書が当時の裁判に提出されていれば、そもそも有罪にならなかった可能性があるとして、やり直しの裁判で証拠として請求する方針です。