東芝 東大と連携しAI人材増やす方針 技術者獲得競争の中

東芝 東大と連携しAI人材増やす方針 技術者獲得競争の中
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AI=人工知能の活用が広がり、企業の間で専門性の高い技術者の獲得競争が激しくなる中で、東芝は東京大学と連携して、社内でAIの人材を育成する独自のプログラムを開発し、技術者を大幅に増やす方針を固めました。
関係者によりますと、東芝は東京大学と連携して、AIの専門的な技能を身につける独自の育成プログラムをつくりました。

東京大学の研究者を講師に招き、社員がおよそ3か月間、講義や演習を受けるもので、東芝の工場の生産効率に関するデータといったビッグデータを活用して、AIみずからが学習するディープラーニングと呼ばれる技術などを実践的に学ぶということです。

プログラムの開始は来月からで、専門性の高い人材を年間に100人規模で育成したい考えです。

会社には、現在、750人のAI技術者がいるということですが、プログラムの導入に加えて新卒や中途の積極的な採用も続け、2022年度までに3倍近い2000人規模に増やす計画です。

AIなどの先端分野をめぐっては、専門性の高い人材が世界的に不足していて、経済産業省の調査によりますと、来年、国内ではおよそ4万8000人が不足すると推計されています。

このため企業の間では、報酬を引き上げて優秀な人材を獲得しようという動きが相次いでいて、社員の育成に力を入れる今回の取り組みも注目されそうです。

AI技術者 人材獲得競争激しさ増す

AIの活用が社会のさまざまな分野に広がる一方、国内ではAIに通じた技術者が不足しているため企業の間では、人材の獲得競争が激しさを増しています。

このところ目立つのが優秀な人材の獲得に向けて報酬を引き上げる動きで、富士通はAIなどの先端分野で高い専門性を持つ社員を「高度人材」と位置づけ、勤続年数にかかわらず能力しだいで3000万円から4000万円の年収を得られるようにする仕組みを年度内に導入することを目指しています。

また、NECは先月から研究職の社員を対象に、新卒であっても大学時代に論文が高い評価を受けるといった実績があれば、年収が1000万円を超える新たな制度を導入しています。

さらにソニーもAIなどの分野で高い能力を持つ新入社員の給与を最大で2割増やす取り組みを始めています。

専門性の高いAIなどの技術者は世界のIT企業などの間で奪い合いになっていて、今後も、人材の獲得に向けた工夫が広がりそうです。