東アジアサミット議長声明 中国に配慮した内容に

東アジアサミット議長声明 中国に配慮した内容に
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ASEAN=東南アジア諸国連合の各国と日本、中国、アメリカなどの18か国が参加して4日、タイで開かれた東アジアサミットの議長声明が発表されました。中国の南シナ海への進出をけん制するため当初、検討されていた強い表現は弱められ、会議で存在感を示した中国に配慮した内容となっています。
東アジアサミットは、おととい、タイの首都バンコク近郊で開かれ、中国とアメリカが激しくせめぎ合う南シナ海の問題や北朝鮮の非核化をめぐって話し合われ、5日夜、議長声明が発表されました。

声明では、中国が南シナ海に人工島を造成して軍事拠点化を進めていることなどを念頭に「埋め立てなどの活動に対するいくつかの懸念に留意する」と、去年の議長声明と同じ表現が用いられました。

この表現をめぐっては、当初、「継続的な軍事化に対する深刻な懸念を表明する」と、従来より強く中国をけん制する表現が検討されていましたが、結果として表現は弱められました。

また、南シナ海での紛争防止に向けてASEANと中国が作ろうとしているルールに関しては、当初、声明案に、日本やアメリカを含む域外国の関与を排除しないようにするための文言が盛り込まれていましたが、最終的に議長声明から削除されました。

背景には、アメリカが大統領と副大統領のいずれも会議を欠席し、大統領補佐官の派遣にとどまった一方、中国は例年どおり李克強首相が出席して存在感を示し、中国に配慮して取りまとめられたことがあるとみられています。

一方、議長声明では、北朝鮮の非核化をめぐる問題について、停滞している米朝の協議の継続や再開を強く求めるとともに、拉致問題の解決を求める内容が盛り込まれました。