秋の褒章 「こち亀」秋本治さんら754人と25団体に

秋の褒章 「こち亀」秋本治さんら754人と25団体に
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長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人や、芸術やスポーツの分野で功績のあった人などに贈られる「秋の褒章」の受章者が発表され、漫画家の秋本治さんや脚本家の岡田惠和さんら、754人と25の団体が受章することになりました。
ことしの秋の褒章を受章するのは、
▼人命救助活動で功績のあった人に贈られる「紅綬褒章」が6人、
▼ボランティア活動で功績のあった人や団体に贈られる「緑綬褒章」が14人と25の団体、
▼長年にわたってその道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」が259人、
▼芸術、文化、スポーツ、学術研究の分野で功績のあった人に贈られる「紫綬褒章」が17人、
▼公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」が458人です。

「紫綬褒章」は、
▽世代を超えて親しまれる人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載を40年にわたって続けた漫画家の秋本治さん、
▽NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」や「ひよっこ」など数多くのテレビドラマや映画の脚本を手がけた脚本家の岡田惠和さん、
▽NHKの大河ドラマ「龍馬伝」や映画「シン・ゴジラ」などに出演し、独特の存在感で幅広い役柄を演じる俳優の余貴美子さんらが受章します。

「秋の褒章」の受章者は、来月17日に皇居で天皇陛下からおことばを受けることになっています。

漫画家 秋本治さん「両さんが喜ぶでしょう」

秋本治さんは東京都出身の66歳。

アニメ制作会社に勤めたあと、昭和51年に「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、通称「こち亀」が新人賞に選ばれ、「週刊少年ジャンプ」で連載を始めました。

秋本さんの地元でもある東京の下町 亀有を舞台に、主人公のお騒がせ警察官「両津勘吉」が巻き起こす騒動を描き、平成28年に連載を終えるまで40年間、一度も休むことなく連載を続け、アニメや実写映画にもなるなど、世代を超えて愛されてきました。

「こち亀」のコミックスは200巻に上り、世界で最も発行巻数の多いマンガのシリーズとしてギネス世界記録にも認定され、累計発行部数は1億5000万部を超えています。

受章について秋本さんは「ずっと長く書いてきた作品にこのような章が待っていて、本当に今後の力になります。両さんが喜ぶでしょうね。きっと部長から『お前は国から認められたんだぞ』って言われて初めて、大変な章をもらったと目が覚めるんだと思います」と笑顔で語りました。

そのうえで「40年こつこつ歩んできたようですが、週刊連載なので短距離走のようなものでした。ゴールしたとたん、またスタート、その繰り返しで、走り抜けることに精いっぱいでしたが、振り返るとこんな先にまで来ていたんだと感じます」と話していました。

脚本家 岡田惠和さん「『ちゅらさん』自信持てた作品」

脚本家の岡田惠和さんは東京都出身の60歳。

会社勤めや雑誌のライターを経て、平成2年に民放のテレビドラマで脚本家としてデビューしました。

日常の中で生まれる普通の人の感情を現実感のあるせりふで描写し、優れたドラマを次々と世に送り出してきました。

NHKの連続テレビ小説では、沖縄の人と文化、自然の魅力を大家族の力強い絆の中で描いた「ちゅらさん」や、茨城県の山あいの村から集団就職で上京した女性が成長する姿を丁寧に描いた「ひよっこ」などを手がけ、高い評価を受けました。

現在放送中のNHK土曜ドラマ「少年寅次郎」では、映画「男はつらいよ」の主人公「寅さん」の少年時代を生き生きと表現しています。

受章について岡田さんは「脚本家という仕事も自分も派手なタイプでもないのに、そこを選んでいただけたのはうれしく思います」と喜びを述べ、「ちゅらさん」を取り上げて「多くの人に愛していただけたので、自分にとってはこの世界で生きていく自信を持てた作品になりました」と振り返りました。

今後については「ベテランと言われるようになりましたが、常に新鮮な気持ちでいたいと思っています。朝ドラやこれまでの続編などに絞らず、いろんなことに挑戦していきたい」と話していました。

俳優 余貴美子さん「ただただ一生懸命お稽古」

俳優の余貴美子さん(63)は、みずから立ち上げた劇団「東京壱組」などでの活動を経てテレビや映画へと活躍の場を広げ、NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」や大河ドラマ「龍馬伝」などに出演してきました。

ジャンルを問わず幅広い役柄を演じ分け、平成20年に公開された「おくりびと」と翌年の「ディア・ドクター」で日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を2年連続で受賞するなど、日本を代表する演技派俳優の一人として活躍を続けています。

受章について余さんは「自分には縁がないものと思っておりましたので、ただただ驚くばかりです。私を辛抱強く応援してくれた皆様と家族と喜びを分かち合いたいと思います。これからもお褒めいただけるような演技ができますよう、ただただ一生懸命お稽古を積み努力してまいります」などとコメントしています。