首里城火災を受け 京都の“世界遺産”で緊急会議

首里城火災を受け 京都の“世界遺産”で緊急会議
沖縄の首里城の火災を受けて、京都の世界遺産、二条城では31日、消防や文化庁の担当者が出席して防火対策を話し合う緊急の会議が開かれました。
徳川家康が築いた京都市中京区の二条城は、木造建築の国宝・二の丸御殿をはじめ、多くの文化財を所有・所蔵し、平成6年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。

二条城では31日未明に起きた首里城の火災を受けて緊急の会議が開かれ、京都市消防局や文化庁のほか、市内で世界遺産に指定されている神社や寺の担当者など、およそ40人が出席しました。

会議では、二条城の担当者が構内の消火設備の設置状況や定期点検の方法などを説明したほか、市内の寺社の担当者が首里城の火災を受けて、夜間の防火体制などについて急きょ点検したことなどを報告していました。

そして敷地内の消火器などの点検を行い、利用しやすい場所に設置されているかや使用期限に余裕があるかなどを確かめていました。

京都市中京消防署の松山卓司消防司令長は「火の管理や自主消防組織の強化など防災体制の維持と管理の徹底を今後もお願いしたい」と話していました。

元離宮二条城事務所の北村信幸所長は「火災の映像を見て驚き、ひと事とは思えなかった。まずは防火、そのうえで消火という両面から人的な態勢も含めて見直していきたい」と話していました。

東大寺で緊急査察

首里城の火災を受けて、同じ世界遺産で奈良市にある東大寺では消防による緊急の査察が行われました。

世界遺産に登録されている東大寺には31日午後、奈良市中央消防署の担当者7人が訪れ、寺の関係者と一緒に国宝に指定されている大仏殿の中やその周辺を見て回りました。

大仏殿にはおよそ30か所に消火器や消火栓が設置されているということで、定められた場所に置かれているかを点検したり、放水銃を消火栓につないで実際に水が出るか確かめたりしていました。

査察の結果、特に不備な点はなかったということです。

東大寺の森本公穣 庶務執事は「首里城の火災は、ひと事ではないと感じています。防災体制を強化し、火災が起きないようにしたい」と話していました。

また、奈良市中央消防署の杉本靖眞 署長補佐は「奈良にはたくさんの世界遺産があるので、それを守りたいとの思いで査察を行いました。文化財は木造建築が多く燃えやすいので、今後も寺と協力して注意したい」と話していました。

消防署は、同じく奈良市内にある世界遺産の春日大社や興福寺にも注意を呼びかけたいとしています。