保釈取り消し収容予定の女 制止振り切って逃走 大阪 岸和田

保釈取り消し収容予定の女 制止振り切って逃走 大阪 岸和田
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30日午前、大阪 岸和田市の大阪地方検察庁の支部の前で保釈が取り消され収容される予定だった49歳の女が、制止する事務官を振り切り待機していた男の運転する車に乗って逃走しました。地検は、警察の協力を得て、2人の行方を捜査しています。
検察庁によりますと、30日午前11時前、大阪 岸和田市にある大阪地方検察庁岸和田支部で、保釈が取り消され、収容のため呼び出しを受けていた岡崎公栄被告(49)が「荷物を取りに戻りたい」などと言い、事務官の立ち会いのもとで外に出ました。

しかし岡崎被告は、庁舎の前に待機していた男の運転する車に乗り込んで車を急発進させ、制止しようと前に立ちはだかった事務官を振り切って逃走しました。この際事務官は車にはねられ、手や肩に軽いけがをしました。

検察庁によりますと、岡崎被告は無免許で車を運転してけが人が出る事故を起こし裁判中でしたが、保釈決定が取り消されたため、30日、収容に向けた手続きの説明を受けていたということです。

2人が乗った車はあずき色で、検察は警察の協力を得ながら、公務執行妨害などの疑いで行方を捜査しています。

岡崎被告とは

検察によりますと岡崎公栄被告(49)は去年7月、大阪 和泉市で無免許で車を運転し交差点を左折した際に横断歩道を自転車でわたっていた8歳の子どもをはねて、3日間のけがを負わせそのまま逃げたということです。

ことし1月に逮捕されたあと、2月に無免許運転過失傷害などの罪で起訴され、保釈されていました。

ことし5月以降、これまでに3回予定されていた裁判に岡崎被告は初公判は出廷しましたが、2回目以降、裁判所に現れなかったということです。その後、先月、保釈が取り消され大阪地検岸和田支部が30日収容するため呼び出していました。

検察の逃走公表は発生から5時間後

今回の逃走について、大阪地検が概要をまとめた広報文を公表したのは午後4時ごろで、午前11時前の発生から5時間が経過していました。

詳しい説明をしたのは、さらに1時間以上がたった午後5時20分になってからでした。

こうした逃走事案の公表をめぐっては、ことし6月、横浜地検が傷害罪で実刑が確定し、収容しようとした男に刃物で抵抗され逃走された事件でも、検察が公表したのは発生の3時間後で、社会から強い批判を受けました。

そのときよりも今回、時間がかかったことについて大阪地方検察庁の上野暁 総務部長は「事実関係の正確な把握と確認に時間を要した」としたうえで「被告の罪名や年齢、性別を考慮して、近隣住民への影響が特段ないものと判断した」としています。

大阪地検「できるだけ早く収容したい」

また上野総務部長は「収容すべき被告を立ち去らせてしまい遺憾だ。できるだけ早く被告を収容したい」とコメントしています。

近所の人「びっくりしている」

大阪地検岸和田支部のすぐ近くで働いている女性は「仕事をしていたら大きな声が聞こえたので、外に出ると検察庁の入り口の近くで男性1人が路上に倒れていました。その後は、すぐにパトカーが3台くらい集まってきました。近くでこういうことが起きて、びっくりしています」と話してました。

また、近くに住む男性は「窓の外を見たら、人が倒れていました。早く捕まえてもらいたいです」と話していました。

防犯カメラに逃走の状況が

現場近くの会社の事務所に設置されていた防犯カメラには、女が車に乗り込み逃走するまでの状況が写っていました。

映像では画面の左から検察庁の事務官などに囲まれた女があずき色の車に近づいていき、助手席に乗り込む様子が写っています。すぐに車が走り出そうとしたため、近くにいた男性事務官が前に立ちはだかって手で制止します。しかし車は急発進し、はねられた事務官は路上に倒れこんでいました。