河野防衛相 台風対応めぐる「雨男」発言を陳謝 野党は批判

河野防衛相 台風対応めぐる「雨男」発言を陳謝 野党は批判
河野防衛大臣は29日開かれた参議院外交防衛委員会で、28日夜、「私はよく雨男と言われた。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ」などと発言したことについて「不快な思いをされた皆様方におわびを申し上げたい」と述べ陳謝しました。
河野防衛大臣は28日夜、みずからの政治資金パーティーで「私は、よく地元で雨男と言われた。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ。そのたびに自衛隊の隊員が出てくれている」などと述べ、野党側からは多くの死者が出る中、不謹慎だなどとして批判が出ています。

これについて河野大臣は、29日開かれた参議院外交防衛委員会で「不快な思いをされた皆様方に、おわびを申し上げたい」と述べ陳謝しました。

そのうえで河野大臣は「自衛隊の諸君は、たび重なる台風等の災害のため全力で業務に当たっている。その努力と、そのための処遇改善の必要性について申し上げた、そういう発言の趣旨だった」と述べました。

また河野大臣は閣議のあとの記者会見で「ニュースに取り上げられているのを拝見したので、おそらく不快に思っている方がいらっしゃると思う。そういう意味では、おわびを申し上げる。けさ閣議のあとに、安倍総理大臣にもおわびを申し上げた」と述べました。

菅官房長官「自衛隊の取り組み伝える意図では」

河野防衛大臣の発言について菅官房長官は記者会見で「相次ぐ台風の甚大な被害を受けて、自衛隊が現在3万1000人態勢で救助や被災者支援に一生懸命取り組んでいる状況を伝えたかったのではないか」と述べました。

そのうえで記者団が、菅原前経済産業大臣の辞任や萩生田文部科学大臣の英語の民間試験をめぐる発言を含め、内閣に緩みが生じているのではないかと質問したのに対し、「内閣のメンバー 一人一人が自覚を持って、国民の信頼を確保できるように努めていかなければならない」と述べました。

一方、閣僚の政治資金パーティーについて菅官房長官は「国民の疑惑を招きかねないような大規模な開催を自粛すると規定しているが、自粛すべきパーティーについて特に定められた基準はなく、国民の疑念を招かないように良識の範囲で対応することが大事だ」と述べました。

自民 二階幹事長「批判の対象になること避けるべき」

自民党の二階幹事長は、記者会見で「いちいち評価したり、注意を与えたりする立場ではないが、批判の対象になるようなことはできるだけ避けるよう努力することが大事だ」と述べました。

小泉環境相「被災者が傷つくようなこと慎んで」

小泉環境大臣は記者会見で「どんなことであっても、被災地の皆さんが傷つくようなことは政治家として厳に慎まなければならない。河野防衛大臣はそういうことで発言する人ではないと思うが、真意は本人に確認してもらいたい」と述べました。

また、菅原前経済産業大臣の辞任や萩生田文部科学大臣の発言も続いていることについて「内閣の一人一人が気を引き締めて、国民の負託に応える大きな重責を担っているという認識で仕事をしていくことに尽きる」と述べました。

立民 安住国対委員長「笑い話にする感覚信じられず」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「台風被害は笑い話ではない。住宅が浸水して大変な思いをしている被災者などのことを考えると、笑い話にする感覚が信じられず、被災地や自衛隊に失礼だ。河野氏は人の痛みが分からない男で、二世議員の典型だ。河野氏が自衛隊のトップにいるのは適材適所ではない」と述べました。

国民 玉木代表「被災者支援に取り組んで」

国民民主党の玉木代表は記者団に対し「軽率だったのではないか。ただ『言葉狩り』ではいけないので大勢の苦しんでいる被災者の支援に防衛省・自衛隊を挙げて取り組んでほしい。大臣としてリーダーシップを期待したい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「軽率だが謝罪で区切りに」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「全体の文脈を聞けば、たび重なる災害で、自衛隊が頑張っていることに対する慰労であり激励だった。災害を軽視する姿勢ではなかったが、少し笑いを取ろうとしていて軽率な発言だった。本人が謝罪、撤回しているので区切りにすべきだ」と述べました。

自民 森山国対委員長「各大臣 気をつけてもらいたい」

自民党の森山国会対策委員長は、記者会見で「マスコミに取り上げられ、国民から批判を受けるような発言は、各大臣、気をつけてもらいたい」と述べました。

立民 福山幹事長「自衛隊員の苦労にも鑑みてすぐ辞任を」

立憲民主党の福山幹事長は、記者会見で、「『雨男』によって3回も台風が来たのであれば、自衛隊員の苦労にも鑑みてすぐ辞任してもらいたい。冗談で言うのは考えられない発言だ」と批判しました。そのうえで、萩生田文部科学大臣らの発言も念頭に、「『緊張感がない』という月並みな表現では言い表せないくらい、全く理解できない。非常に残念に思うし、いいかげん、勘弁してほしい」と述べました。