かさ上げの土地に移転案 台風で浸水の住宅地 宮城 大郷町

かさ上げの土地に移転案 台風で浸水の住宅地 宮城 大郷町
台風19号で大きな被害を受けた宮城県大郷町では、浸水被害にあった地域の住宅をかさ上げした土地に移転するなどの試案を、町長が住民に提示しました。住民側からはさまざまな意見が出され、町は復興に向けた具体案を検討していくことにしています。
宮城県大郷町では吉田川が決壊しておよそ100世帯が浸水被害に遭いました。

21日夜、大郷町の公民館に地元の区長など住民20人余りが集まり、田中学町長から新たな街づくりの計画の試案が初めて示されました。

試案では、今回、浸水被害にあったおよそ13.5ヘクタールは「再開発エリア」として住宅を取り壊して全体をさら地にし、サイクリングコースなどとして活用するとしています。

そして住宅の移転先として、隣接した土地をかさ上げしたうえで新たに宅地化し、公民館や避難所の機能を備えた公共施設も建設する内容です。

試案に対して地元の区長などからは「アンケートをとってまずは住民に意向を聞くべきだ」「堤防のかさ上げを最優先すべきだ」などとさまざまな意見が出されました。

町側は、あくまでも具体的な移転場所など詳細の検討はこれからだと強調していました。

田中町長は「時間をかけてはならないという思いで、たたき台として試案を示した。次の世代に向けた安全な街づくりのきっかけにしたい」と話していました。