ラグビーW杯 NZがアイルランドに圧勝 ベスト4へ

ラグビーW杯 NZがアイルランドに圧勝 ベスト4へ
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ラグビーワールドカップ日本大会で、ニュージーランド対アイルランドの準々決勝は、3連覇を狙うニュージーランドが46対14で勝って準決勝に進出しました。
史上初の3連覇を目指すニュージーランドと、大会の開幕を世界ランキング1位で迎えたアイルランドの準々決勝は、東京 調布市の東京スタジアムで行われました。

優勝候補どうしの好カードとして大きな注目を集めた試合は、開始前からニュージーランド恒例の儀式、「ハカ」の掛け声をアイルランドのサポーターが大声援でかき消すほどの盛り上がりを見せました。

試合は、前半からニュージーランドがスピードに乗ったパス回しで攻め込み、アーロン・スミス選手が2つのトライを奪うなど鮮やかな攻撃を見せる一方、鉄壁のディフェンスで相手に攻める隙を与えず、22対0と大きくリードして折り返しました。

後半もニュージーランドの勢いは止まらず、細かいパスとキックで、1次リーグで日本と熱戦を繰り広げたアイルランドを翻弄して次々にトライを奪いました。

アイルランドは何とか2つのトライを奪って意地を見せましたが、ニュージーランドが46対14で力の差を見せて完勝し、ベスト4に進出しました。

ニュージーランドは、今月26日に横浜市で行われる準決勝でイングランドと対戦します。敗れたアイルランドは初の準決勝進出を逃しました。

ニュージーランドHC「守備のできが大部分を占めた」

ニュージーランドのスティーブ・ハンセンヘッドコーチは「守備のできが大きな部分を占めた試合だった。自分たちの規律を守って相手を制するようなタックルをして、ミスを誘うことが必要だった。守備を徹底することは精神的にもトップパフォーマンスにつながる」と試合を振り返りました。

そして、準決勝のイングランド戦に向け、「大きなチャレンジで楽しみにしている。試合まで時間があるのでリラックスする時間を作る必要がある。きょうは特別な試合に勝ったこの瞬間を楽しみたい。イングランドのことはあすまで考えないようにする」と話しました。

ニュージーランド主将「楽しめた」

ニュージーランドのキャプテンのキーラン・リード選手は会見冒頭にスティーブ・ハンセンヘッドコーチが試合内容を称賛したことを受けて「監督が良いことを言ってくれたが、2週間たって大会が終わったあともそう言ってほしい」と笑顔で話しました。

そのうえで、「アイルランドにかなりのプレッシャーを与え、前半で試合は決まった。規律を守って相手の強みを消そうと考えて試合に入ったが、アイルランドはフィジカルが強いので、前半はタックルを多くしなければいけなかった。体は痛いが楽しめた」と試合を振り返りました。

アイルランドHC「胸が破裂しそうだ」

アイルランドのジョー・シュミットヘッドコーチは「言い訳はないし、理由も思い浮かばない。ニュージーランド相手にこのような形で得点されたら追いつけない。今週の木曜日までチームにあまり勢いがなく、どうしたのかが分からなかった。いろいろな不安を抱えてコンディションのピークを越えた選手もいて、自分たちの望んだパフォーマンスができなかった。今大会もベスト4に進めず、深い傷を残して胸が破裂しそうだ」と試合を振り返りました。

そのうえで、対戦相手のニュージーランドについては「こちらがよいプレーをしても、その上をいくプレーをされて息が詰まった。呼吸もできないほどだった。こちらがチャンスをつかんでも、そのチャンスを取り返すのがニュージーランド。メンタル面で消耗し、酸欠になった。とてもすばらしいチームだ」と評価しました。

アイルランド主将「大男たちが涙」

アイルランドのキャプテン、ロリー・ベスト選手は「本当にタフな試合だった。こういった試合ではいい入り方をしてプレッシャーから解放されることが大事だった。いまはただ疲れています。そしてやはり悲しい。ロッカールームは、音がないほど静かで、大男たちが涙していた。身も心もささげていた大会ではそうなる」と試合を振り返りました。

また、ベスト選手は、この大会を最後に現役引退を表明していて「このワールドカップは大きなプレッシャーの中で戦い、うれしいことや悲しいことがあってローラーコースターのようだった。感情的にも大きな波があった。これから緑のジャージは、サポーターとしてしか着ることがないと思うと悲しい」と話しました。